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「交流分析(TA)」 ・「3つの自我状態とその機能」 ・「人生脚本」 ・「スタンプ」 ・「チェアワーク」
 「エンカウンターグループ」と「ファシリテーター」
・交流分析(TA)
 

    「交流分析」ーTransactional Analysis(TA)ーは、
   アメリカの精神科医、エリック・バーンが創始した、感情・思考・行動などについての理論体系です。

    国際TA協会によると、「交流分析」は、「一つのパーソナリティー理論であり、
   個人が成長するためのシステマティックな心理療法である。」と定義づけられています。 

◆◆◆

    TAは精神分析の流れを汲む理論ですが、身近な用語や記号を使って、努めて平易に、
   多くの人々に理解しやすくしてあります。

    自分の姿を「今、ここ」の次元でとらえ、客観的に見るための多くの工夫が凝らされており、
   自己の性格形成の過程を探る作業をしたり、他者との交流パターンに気づいてその改善を図ることもできます。

    そのためにTAは、次の三つの理論を提供しています。

   1)パーソナリティー理論
    心理的構造を、自我状態という三つのモデルを使って説明し、
   それがどのように機能するかも併せて分析します。

   2)コミュニケーション理論
    交流の流れを、自我状態モデルを使って分析し、三つのタイプで説明するとともに、
   交流の重要な要素である、他者の存在認知の一単位として、ストロークという概念を提唱します。

   3)発達理論
    現在の生活パターンに根ざす、その人の生育歴がもたらす影響を分析し、
   成長後も子ども時代に作り上げた物語を、繰り返し再演し続ける理由を説明し、
   「人生脚本」という概念を提唱します。

◆◆◆

                       
    TAは、次のような素晴らしい哲学を持っています。
 

   ◎人はだれでもOKである。
   ◎誰もが考える能力を持つ。
   ◎人は自分の運命を決め、そしてその決意は変えることができる。





     I'm OK、You're OK
       Eric Berne
 
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・3つの自我状態とその機能
 
    交流分析によると、私たちの心は3つの自我状態によって構成されています。
   親や養育者など周りの大人たちを模倣した行動、思考、感情からなる(Parent 「親」)、
   子ども時代の反復としての行動、思考、感情からなる
(Child 「子ども」)、
   そして「今・ここ」での直接の反応としての行動、思考、感情からなる
(Adult 「成人」)の3つです。

    このうちのの自我状態には、
   CP(Controlling Parent 「支配的、批判的な親」)と

   NP
(Nurturing Parent 「養育的な親」)の2つの働きがあります。
    またには、FC(Free Child 「自由な子ども」)とAC(Adapted Child 「従順な子ども」)という機能があります。
   Aは現実的な状況を吟味、制御し、適応していくという働きをします。


    この3つの自我状態は誰でもが持っているものですが、その働き方には個人差があります。
   例えばのうちでもCPが強く出る人は厳格な印象を与えますし、NPが強い人は優しく暖かい感じを受けます。
   FCが高い人は枠にとらわれずに自由奔放なところが目立ち、
   ACの高い人は大人しくて人の目を気にするところがあります。

    それぞれの機能はいずれも良い面と悪い面をもっているので、どの自我状態もバランスよく働くことが大事です。
   自我状態の働き方の傾向により、パーソナリティーが特徴づけられると言われています。
   機能の傾向は「エゴグラムテスト」という性格テストではかることができます。

 
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・人生脚本
 

    人生脚本とは、TA(交流分析)の創始者エリック・バーンによって提唱された、
   発達理論の中枢を成す非常に優れたユニークな概念です。

    バーンによると「脚本」とは幼少期につくられた「人生の筋書き」であり、成長する過程で
   パターンの繰り返しと強化により完成するものだとされています。人は知らず知らずのうちに
   その筋書きどおりの人生を歩むと言われており、バーンはこれを「無意識の人生計画」と呼んでいます。

    「脚本」は、子どもが自分の人生のためにたてた特定の計画で、はっきりとした始まり、中間、結末の
   あるドラマの形でくりひろげられると言われています。この土台となるのは、子どもが生育環境のなかで
   与えられる様々なストローク(働きかけ)の取り入れ方を決定する「幼児決断」です。

    幼児期の決断は、主に感情から生ずるもので、大人の決断のような合理的な吟味を経たものではなく、
   自分を脅かす外界に対して身を守るために、幼児が精一杯の智恵を働かせてあみ出した最良の戦略で
   あると考えられています。バーンが「脚本は気づきの外にあり、それに取り組む試みがなければ
   一生気づかれることはない。」と言っているように、全ては無意識のうちに作用します。

    人生脚本は、そのコンテント(筋書き)と、その筋書きを実際に演じるプロセス(過程)によって
   幾つかのタイプに分類されています。

    コンテントに関しては、概ね

      1.成功者の脚本    2.失敗者の脚本    3.小心者の脚本

   の3タイプに分類されます。

    プロセスに関しては、

      1.「・・・までは」脚本    2.「・・・の後では」脚本      3.「決して・・・」脚本 
      4.「いつもいつも」脚本  5.「もう一歩のところで」脚本  6.「結末のない」脚本

   の6つのタイプが見られるとされています。

    私たちは日々の生活の中で、大人になってからも、<今・ここ>での現実に対して、まるでそれが
   「幼い頃の決断の中で描いた世界」でもあるかのように反応してしまうときがあります。
   そして脚本の中に入っているときは、幼児の戦略を演じていることに気づかないのが普通なのです。

    私たちが脚本に入りやすいのは、<今・ここ>の状況がストレスフルであると知覚されたときです。
   特にその状況が子ども時代のストレスフルな状況に似ているところがある場合は尚更です。

    ストレスを感じる状況や度合いは人によって違いますが、ストレスを感じる状況がその人のストレス耐性を
   超えたとき、人は脚本に入りやすくなります。

    ストレス耐性も人によってまちまちですが、生活の中での様々な場面で、自分がどんなときにストレスを
   感じやすいか、そこで湧き起こる感情を制御できなくなるのはどの程度のところなのかを自覚しておくことが、
   脚本に入り込んでしまうのを防ぐことになると思われます。

 
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・スタンプ
 

     「スタンプ」というのは、TA用語の一つです。買い物をするとよくお店でくれるあれですね。
   今はカードに判を押してくれるタイプのが増えてきました。
   一定の枚数や数が貯まると景品と取り換えて貰えます。

    TAではある種の心理的な操作や動きを、そういうスタンプの性質になぞらえて表しているんですね。
   問題を引き起こす心理的な動きというのは無意識の中で行われることが多く、なかなか理解しがたいので、
   イメージがしやすいようにそういう言葉を使っています。

    「ラケット」や「ゲーム」なんていうのもそのたぐいなんですが、どうも日本語ではないので我々日本人には
   もう一つぴんとこないかもしれません。その点、スタンプっていうのはイメージがしやすいんじゃないでしょうか。

    「スタンプ」として貯めるものは何かというと、「不快な感情」です。
   私たちは対人関係のなかで様々な不快な感情を味わいますが、それを感じたとき、その場で表出しないで
   我慢してしまうということがよくあります。

    しかしその感情は消えてしまうわけではなく、心の内にしまいこまれて貯まっていく、と考えられます。
   そしてそれがある時衝動的な行動や感情の爆発などを招いてしまうのです。
   これがこのスタンプの「景品」であるわけです。

    即ち「スタンプ」とは「心理的な景品券」のことであり、一定の枚数を集めて現物化できるので、
   私たちは「不快な感情」というスタンプをそのとき使ってしまわず、後で使うためにせっせと蓄えているのですね。
   これをTAでは「スタンプを貯める」という言い方をしています。

    ちょっと貯まるとすぐ景品に換えてしまう人もいるし、ずっと貯め続けてある日もの凄く大きなものと
   換える人もいます。例えば暴力沙汰とか殺人とかね。

    だからこの「スタンプ」は余り貯め込まずに、こまめに現物化した方がいいと思われます。

 
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・チェアワーク(エンプティーチェアー)
 

    エンプティーチェアーは、日本語では「空の椅子」と訳されます。
   ドイツの医師パールズによって提唱された、ゲシュタルト療法のワークの一つです。

    ワークをする人は、自分の前に空の椅子を用意し、向かい合って座ります。
   自分の座る椅子は「ホットチェア」と呼ばれます。

    「空の椅子」に座らせるのは、自分に重大な影響を与えた人、または自分の分身、
   他に事物とか架空のものでもできます。

    ワークは、その主人公がまずホットチェアから空椅子に向かって語りかけ、
   その後相手の椅子に移ってそれに答えるという対話形式で進行します。

    ワークの場面は、過去に言いたくても言えなかったとか、いつまでも納めきれない感情が
   残ったとか、そうした「未完の体験」を選び、それを「今、ここ」のこととして再体験し、
   新たな気づきや意味づけにつなげることで、その体験を「完結」することをめざします。

    「ゲシュタルト」とは、もともとドイツ語の「形」「全体」「統合」などを意味する言葉です。
   その心理療法も統合を志向する人格への変容を目的としています。

    人間の意識というのは、ある一つの事物に集中すると、それが全体から浮かび上がった
   「図」となり、他のものはその背景即ち「地」となります。

    例えばその人にとって「就職」ということが「図」であれば、その他のことは「地」になりますが、
   ふっと「そんなことより大事なことがあるのではないか」と思うと今度はそれが「図」になり、
   「就職」は「地」に追いやられる、というふうに反転します。

    心の働きが柔軟な人は、あるものだけを「図」として見続けることはなく、
   常に「図」と「地」を反転させながら人生を生きています。
   しかし一つの「図」に固着しがちな人は、それ以外の「地」の部分をよく見つめないまま
   生きています。

    また大きなストレスがかかったときなども、「図」と「地」の反転は起こりにくくなります。
   こうして「地」のまま放置された部分には「未完成な体験」が残されていくのです。

    「未完成な体験」というのは、その人が余り「図」にしたくない、つまり直面したくない
   事柄であることが多いのです。何らかの理由で「図」になることを避けてきたのです。

    その避けてきたもの、そして今も避け続けているそれに気づき、自分のものとして
   獲得していくことで、それによって引き起こされている内面での葛藤や対立が軽減して
   いきます。それがいわば「統合」のプロセスです。

    「エンプティーチェアー」のワークは、「空の椅子」というツールを用いて、
   その人にとっての「図」と「地」の反転を促し、「直面したくない」という硬直した不安や恐れを
   消失させるような、新たな「視点」や「感情」をもたらすのです。

    交流分析では、「脚本からの脱出」というテーマで、このゲシュタルトのワークを
   よく使います。「未完の体験」に満ちた「過去」を「今、ここ」で「図」として再体験し、
   またこれまで固着してきた「図」を「地」として見る体験を重ねることが、「脚本」への
   しがみつきを和らげ、新たな自分への出発につながるものと実感されているからです。

    ワークは1対1のカウンセリングの中でも実施されますが、できるだけグループで
   行うことが推奨されています。他のメンバーやファシリテーターの助言や励ましが、
   ワークの効果をより高めると言われています。

 
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・「エンカウンターグループ」と「ファシリテター」
 

    「エンカウンター」とは「出会う」ということです。

    私たちは生まれてすぐに家族に出会い、それから友だちや先生と出会い、
   その後も生きていく過程で多くの人との出会いを繰り返します。
   しかしその出会いのなかで「本当に出会った」と感じられることがどれだけあるでしょうか。

    学校や職場という社会的な場での「出会い」が多くなるにつれ、単なる社交的なつきあいや、
   表面的な関係が増えていき、ありのままの自分として交流することが難しくなっていきます。
   特に社会の近代化が急速に進む現代では、人々の関係が希薄になり、対人関係のストレスから、
   疎外感や抑圧感に苦しむ人々が増えてきました。

    そうした状況のもと、1960年代のアメリカではカールロジャースなどが率先して
   「人間的出会い」を求める小グループ活動を繰り広げ、それは「エンカウンター運動」と
   呼ばれました。

    ここでのグループは、誰もが「社会的に装った自分」ではなく、「ありのままの自分」を表現し、
   そして「ありのままの他者」を受け入れる場として機能することをめざしています。
   お互いに本音で交流し合い、真の人間的な関係を回復しようとする試みです。

    日本では1950年代に友田不二男のカウンセリング研究討論会が、その先駆けとなるような
   ワークショップを行って以来、様々な形で盛んに開催されるようになりました。

    サンプラザ相談センターでは、4日間集中、あるいは6週間のウィークリーなどを
   毎年4〜5回実施していました。

    当キャリア・サポート・ネットワークでも2004年5月のゴールデンウイークに2泊3日の
   エンカウンターグループを八ヶ岳の麓の山荘で開催したのを始め、その後も年1〜2回の
   ペースで実施し、感動的な「出会い」の体験を実感しました。

    エンカウンターグループの目的は「人間的な触れ合いと成長」というところにありますが、
   特にグループのなかで課題や役割を決めずに各個人が自由に振る舞う形式のものを
   「非構成的エンカウンターグループ」]あるいは「ベーシックエンカウンターグループ」と言い、
   各種のエクササイズを遂行しながらお互いの心の触れ合いを深めようとする形式のものを
   「構成的エンカウンターグループ」と呼んでいます。

    当法人の「キャリアサポーター養成講座・基礎コース」では、この「構成的エンカウンターグループ」
   の実習も行います。

    また、当NPOがこれまで行ってきた「交流分析理論によるグループワーク」や
   「アサーティブネストレーニング」などもこの「構成」のうちに入るものです。

    「非構成」のグループは、枠組みがない分デリケートなところがあり、
   メンバーやファシリテーターの在りように非常に影響を受けやすく、ともすると自我の弱い人は
   傷ついてしまうようなことがありますが、「構成的」の方は枠組みがしっかりしているので、
   その危険性は非常に減少します。

    但し自由を制限されたように感じたり、自発性が損なわれたように感じたりする、
   いわゆる「抵抗」が出やすいという面もあり、ファシリテーターの技量が大きく問われるところです。

    ところで「ファシリテーター」とはどんな役割を負っているのでしょうか。
   日本語では「促進者」と訳されますが、余りイメージが湧きませんね。
   それにグループの性質や形によってその役割には少しずつ違いがあります。

    「非構成」のグループでは、メンバーが心おきなく本音で交流できるような、安全で自由な雰囲気を
   発展させ、同時に自らもメンバーの一員として参加するような在り方が理想とされますが、
   「構成」ではどちらかというとグループを積極的にリードしていく役割が求められています。

    但しその際のリーダーシップには、グループ全体の円滑な運営とともに、あくまでもメンバーと
   対等な姿勢と、各個人への繊細な配慮が不可欠です。

    最近ではこの「ファシリテーター」の役割が、ビジネスでの会議などにも取り入れられるように
   なって来ました。職場でのミーティングなども「グループワーク」の一形態に違いないのですから、
   「ファシリテーター」の存在が非常に効果的に働くのは当然のことと言えるでしょう。

    「ファシリテーター」の役割はそのグループによって幾分かの違いがあるとはいえ、
   その精神は「人との関係を大切にする」というところに尽きるとも言えますね。

    日本には「一期一会」という言葉があります。まさに「エンカウンター」ですね。
   いかにおざなりではない「一期一会」を実現できるか、どういうグループであれ、
   「ファシリテーター」はそれを常に心して臨まなければなりません。

 
 
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