七色仮面の告白日記

痛みこそ忍耐の入口

我慢と忍耐、この二つの言葉は極端に意味が異なるでもなく、微妙なニュアンスの違いがあります。例えば、私が転んで膝に擦り傷を負ったとします。とても痛いです。「痛い、いたーい」と叫んでもいいのでしょうが、大抵は痛さを「我慢」してしまいます。ケガをした痛さを「忍耐」しています

七色仮面の告白日記

投影してミタを見た

今秋、低迷するテレビドラマで一大旋風を起こした「家政婦のミタ」。昨日の最終回では、視聴率が40.0%という驚異的な数字を出したそうだ。私も一視聴者として一話から見続けたが、最終回の感想は「あぁ、やっぱりキレイにまとめるんだ」とがっかりな気持ちになってしまった。見ていない

七色仮面の告白日記

部屋となんちゃらと私

今の住まいに越して5年になります。その間の来訪者はほとんどなく、ましてや部屋の中まで入れるというのは年に数える程度だ。昨年、その数少ない来訪者のうちの一人が私の部屋を見るなり、「なんだか病院みたい…」と言い放った。そのときは私の見舞いに来てくれたこともあり、単なる冗談

七色仮面の告白日記

5年目のレモンティ

「レモンティへ 元気にしていますか by P」ゲイの交流ページでこの書き込みを見たのは、8月の終わりごろ。わかる人でないとわからない、暗号のようなメッセージ。私はこのメッセージをいち早く解読し、「バカみたい」で済ませていた。「レモンティ」とは、私がかつて元彼(以降=P)の

七色仮面の告白日記

じゃじゃ馬はお早めに

二年ぶりの登場、405です。一度引退したにも関わらず、ケロッと舞い戻ってきました。さて復帰一作目に何を書こうかと、引退から連想したのが山口百恵です。百恵といえば最近、夫・三浦友和がインタビューで、妻・百恵を語っていました。「すばらしく相性のいい女性」「一度も夫婦喧嘩をし

七色仮面の告白日記

どこでもいっしょ

レコード大賞新人賞受賞をした、ジェロさんのコメント。昨年病から復帰したものの家族との強烈な確執をもって一人暮らしをしている、独裁心と淋しさの気持ちの交錯が滲んでいるように見えた、4年ぶりに会った伯父の経緯話と、途中に「オレはなオレはな」と割り込む父親。紅白歌合戦の後半か

七色仮面の告白日記

自営に思うエトセトラ

家の近所には商店街のほか、個人商店も多く点在しています。その中で、商店街から外れた一軒のクリーニング店。店構えは築何十年であろう木造平屋で、入口はカラカラ鳴る引き戸。店頭のガラスには、知る人ぞ知る色褪せした「クリちゃんマーク」が貼られ、建物の脇には蒸気を逃す煙突があ

七色仮面の告白日記

ナカノなでしこ七変化

きっかけは、一冊の殴り書き用のノートを見つけたことだった。思えばこれまでの自分のブログは、我ながら「自己愛」に満ちたものだなと、つくづく感じた。両親や関わった人、社会に対しての被害者意識、弱者感覚を、自分の心模様としてずっと呪怨のように残し続け、ブログで表す。ブログを書く

七色仮面の告白日記

通りゃんせ ~出生~

「…女の子が産まれてくるかしら」「名前はマリコにしよう」自分は母の羊水に浸かりながら、この会話を聞いた。しかし、いざ産まれてみると男の子。父親は慌て名前を考え、今の自分の名前をつけたそうだ。そのせいか、自分は自分の名前が好きではない。由来を聞けばなるほどと思うので、由来通

七色仮面の告白日記

砂の坂

ここ最近の心模様、まるで自分の足にチェーンで繋がれ、かなり重い球をつけたまま、砂の坂を上っているようだ。重い球は否定感であり、上るために使われるエネルギーは砂という感情に足をとられ、そして坂の下には人生脚本の結末がある。その結末も「どうせ人なんか」というものに加え、