何だかんだの2日間

 私にとってはこの夏一番の大イベント、「スクーリング」が終わった!
14、15の2日間、朝8時45分から午後6時まで、何と90分5コマの
講義がびっしり。そんなに集中できるかと心配だったが、案ずるより
生むが易し、学生気分で結構楽しく乗り切った。
 1クラスは老若男女入り乱れた20名。同じような構成のクラスが
5クラスくらいあるみたいだ。私たちの講師は船澤修一先生という、
その道ではベテランらしい50代半ばの男性。何か地味で普通っぽい
おじさんって感じの人だったんだけど、いやいやどうして、話はなかなか
面白い。「おととしの派遣村のときなんかは、社会福祉士会こそ何か
メッセージを出さなきゃならないのに、ホームページ見たら会長が
にこやかに与党の政治家と握手している写真が載っていて、そのこと
には一言も触れていないのには呆れた」と言っていたけど、私も全く同感。
 社会福祉士が国家資格化されたのは、橋本龍太郎氏が総理大臣の
ときで、厚生省はずっとそれを狙っていた。それ以前の社会福祉士たちは
非常に戦闘的で、多くの「生活権」を争う訴訟を国相手に起こしたり、
原告支援を行ったりしていたのだという。いわば彼らの協会は国家権力に
とっては目の上のこぶ、文科省の「日教組」と並んで叩き潰したい集団
だった。そこで考え出したのが国家資格化して骨抜きにしようという
苦肉の策。橋本氏にとっては親の代からの悲願だったらしい。それで
彼だったらやるだろう、と厚生省は橋本氏が総理になるときを待っていた
のだという。結果、作戦は見事成功し、力のある福祉士たちは次々と
追放された。そして今では問題意識も技量もない福祉士たちが行政の
あちこちで引き起こすあの事件、この事件、ほら、この間もあったよね、
あの事件。ウンウン。
 こういうテキストに載っていない話が聞けるのも、対面授業の妙味。
「国家のお墨付きをもらうってそういうことなのよね」と、思いつつ、
見かけによらず反骨の士らしき講師の話に聞き入っているうち、
あっという間に午前中の授業は終わった。
 1日目の午後からは3組に分かれてのグループワークで、6名構成の
我がグループには「神大の卒業生」だというイケメン青年もいて、白楽の
話で勝手に盛り上がる一幕もあり、テーマにそってやっているうちに
あっけなく終わってしまった。
 さて、2日目はグループを変えてのワーク続き。
私にとってのメインイベントは、「カウンセリングとケースワークの違い」
というテーマ。グループにPSWの男性がいて、「カウンセリングは
医師の処方箋のもとで行う心理療法」とか発表するもんだから、「それ、
ちがうでしょ!」と思わず叫んでしまったり、「大体『違い』とかをわざわざ
テーマにするのが気に入らない」と講師にくってかかったり。その後の
「相手をほめる」というロールプレイでは、今日もたまたま同じグループに
なった昨日の神大出イケメンがほめ役をかって出てくれたので、散々
ほめてもらったうえに、講師から感想を聞かれて「いい気持ちだったけど、
『愛してるよ』とか言われたらもっと良かった」と答え、「あと1分あれば
言ってました」とイケメンさんものりのり。さすがの反骨講師も自分より
年長とおぼしきFC全開の受講生にはどうにも困惑気味・・・と、何だか
ワイワイやっているうちに終了し、感想文書いておしまい。早く書き終わった
イケメンさんが、私の机に携帯番号とメールアドレスを記したメモをさっと
置いて先に帰っていった。いやー、惚れられたかな!?
 そんなこんなでFC気分も冷めやらずにルンルンと帰宅した私。
家に着いたとたんにどっと疲れが出て、夕食もそこそこにベッドイン。
やっぱり身体は無理してたのねえ。それでも私は実習が免除になってる
おかげで2日で終わったけど、実習必修組はあと2日もある。休憩時間に
「やっと今日が折り返し地点・・・」と呟いていたイケメンさん。
頑張ってください。また12月に会いましょう!
 
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