あー、身体が2つあったら良いのになー
とかどうしようもない妄想をしております。
こんばんは、F子です。
先日、仕事で反ACTA官邸前抗議行動の場へ行く機会がありました。
ACTAとは「Anti-Counterfeiting Trade Agreement」の略で、
日本語では「偽造品の取引の防止に関する協定」とか
「模倣品・海賊版拡散防止条約」とか呼ばれています。
まあ、知的財産権を保護しようという国際条約です。
この国際条約に基づいて、将来的にはインターネット上の
著作権侵害を取り締まる国際機関(WTOとか国連みたいなもの)
を作りたいらしいのです。
ACTAの構想自体は2005年のグレンイーグルス・サミットで、
日本の小泉首相が提唱したもので、その後アメリカが主導して
条文案の交渉を行ってきました。
(実はこの辺の交渉は秘密裏に行なわれたので、詳細は不明)
しかし、Wikileaksがこの極秘のACTA(案)をすっぱ抜き、
EUでは「勝手なことをコソコソやってんじゃねぇよ!」と抗議デモが
巻き起こりました。
Wikileaksがすっぱ抜いた条文案によると、
・違反を3回したユーザのネット回線を強制的に切っちゃうぞ
・国境警察がPCやiPodの中身を検閲できるようにしちゃうぞ
・著作権者が訴えなくても取り締まっちゃうぞ
等々、表現の自由を侵しまくりそうな内容が含まれていました。
まあ、こんなもんが本当に機能し始めたら
IWJなんかひとたまりもありません。
最終的に公表された条文の内容は上記の内容は削られ、
もう少しマイルドなものになりましたが、
それでも以下の内容が含まれています。
・プロパイダにはユーザが著作権違反をしていないか常に監視する義務を課しちゃうぞ
・著作権侵害が疑われるウェブサイトは強制シャットダウンしちゃうぞ
・プロバイダから捜査当局へ情報提供しろよ、このやろー
で、この条例、9月にすでに衆議院を通っちゃっていて、
日本は批准することが決まっちゃってます。
ACTAは批准国が6カ国になれば機能し始めます。
(今のところ批准しているのは日本だけ)
ネットをいくらかでも知っている人は「なんて非現実的な内容だ!」と
思うかもしれませんが、もし、ACTAが機能し始めれば、
多くのプロバイダはトラブらないように上手に空気を読んで
ちょっとでもヤバそうなものは「自主的」に「事前」に
閲覧できないようにしていくんじゃないかなと思っています。
(というか、私がプロバイダの管理者だったらきっとそうする)
こうした動きが全く報道されないまま進んでいること自体、
なんかちょっと怖い、なんかちょっと違うんじゃない…?。
ACTA反対——クラーケンを止めるんだ[日本語吹替版&日英字幕]
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