過日のブログでも書いたのだが、
某大手派遣会社からの依頼で福祉士を探している。
当該派遣会社が厚労省から受託した事業に是非とも必要な人材なのである。
先日件の派遣会社に出向き、詳しい話をきいてきたところである。
それによると、今回の事業はこれまでとは少々趣が違い、目標を
「就労」のみに置くのではなく、それぞれの状況に応じて設定するとのこと。
名づけて「意欲喚起事業」。結果を数字で測れないところに難しさがあり、
この道では百銭練磨の派遣会社もどうも勝手が違って戸惑い気味のようだ。
「意欲喚起事業」は、ここ数年福祉事務所とハローワークがタッグを組んで
行ってきたものなのであるが、察するに余りうまく回らなかったんだろう。
そこで民間に下ろすことにしたのだが、その民間もまたノウハウの積み上げがなく、
NPOの力を借りざるを得ないといったところなのだろう。
福祉士の職務としては、福祉事務所やサポートステーションなどからの
支援対象候補者に面接をし、その人の状況を見立て、どういう支援が
効果的なのかを提言し、プログラムの立案や実施の指示管理を行うということ
らしい。事業所には数名の産業カウンセラーも配置されるという。
厚労省というところは、本当に「カウンセラー」という呼称が嫌いで、
自省の認定資格も「産業コンサルタント」としたくらいだから、今回の
事業でもカウンセラーのトップとして何が何でも「福祉士」を入れろと
いうことらしい。
とにかく5月には開所予定だというし、考えられうる手は打っているのだが、
なかなか候補者は見つからない。福祉士の多くは、既に何らかの機関で
プロパーとして働いているし、常勤となるとなおさら難しい。
先方は何人かの交代制でもいいというが、それはそれでまた大変だし、
問題もあるだろう。
そんなに難しいのに何故引き受けたのか。
それはやはり事業の行方が気になるからである。
話をきくだに支援対象者や事業内容が「サンプラザ」とかぶるのである。
規模は小さいが、「相談センター」なのである。そして閉鎖から10年間、
CSNで取り組んできたことでもある。
できれば、技量と志のある人にやってもらいたいのである。
「それなら自分がやれよ」と言われそうだが、これまで散々
現場を踏んできた私としては、そろそろ「人材を見つけて育てる」ことの方に
重点を置く時期だろうと思うのである。それにやはり何よりも大事なのは、
今CSNに来ている人たちの「キャリアサポート」である。
それを放り出してまでやるのは本末転倒だと思うのである。
派遣会社の話では、今後この種の事業があちこちで立ち上がる見込みが
あるのだという。その度に福祉士探しが続きそうである。
今回には間に合わずとも、何か方策を考えておかねばと目下縷々思案中である。
というわけで、是非どなたか心当たりがある方はご一報を!
詳細はHPに掲載したので下記アドレスから見て欲しい。
http://www.npocsn.jp/jinzai.html
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