先週の日曜日に高校のクラス会があった。
といっても出席したわけではない。どうも
そういうのは苦手なので出たことがない。
私は学生時代から住所が変わらないので、
お知らせだけは律儀に来る。それで一応欠席の
旨の返事をする。そうすると皆の近況などを
まとめた印刷物がこれまた律儀に送られてくる。
今回も数日前に分厚い封筒が届いた。
旧姓が書いてあっても半分以上の名前に
顔が思い出せない。特に仲が良い友達がいたと
いうわけでもなく、グループで群れるのも
嫌いでいつも一匹オオカミだった。言いたい
ことを言い、担任にも噛みつき、傍若無人な
17歳。とんがってた。
卒業後にたまたまクラスメートに会ったとき
「あなたは本当に自由に見えて羨ましかった」
と言われたことがある。しかし本人は傍で見るほど
自由じゃなかった。高3のときに学園紛争があり、
裏切りへの怒りと不信に渦巻く胸中を抱えて
本人的には満身創痍の高校生活。
さてあれから半世紀以上もたった今、
送られてきた印刷物をつらつらと眺めるに、
逝去した人もちらほらと。近況報告では
アルツハイマーの夫や90歳を超えた親を介護
しているという人もいて、改めて過ぎ去った
年月を感じさせられる。もし私が今クラス会に
出席したら、その丸くなりように皆が驚くかも
しれない。でもそれは単に歳を重ねて適応性が
高くなったというだけのことだ。
今でも何かにつけ心の奥に尖がった刃先が
閃くのを密かに感じるときがある。この歳に
なっても身内のどこかに17歳の自分を潜めて
いるのだ。
「丸くなったように見えるだけで、中身は
どうだか分からない」。
先ごろ我がCSNのスーパーバイザー高瀬義幸が
いみじくもこう言った。さすが見抜いてる。
何かの拍子にナイフを振りかざさないとも
限らないから、これからも一生クラス会には
出席しないでおこう。
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