毎日うっとおしい梅雨空が続いていますね。
 こんなときはどうも心が外に向かっていかず、
 内側に入り込みやすい。
 「脚本」にも入りやすいので、ご用心あれ!
  私はといえば、昨日から今日にかけて、久々の
 オフということもあり、たまってしまった学会誌の
 論文や、昔読んだカウンセリング関係の本を
 読み返したりして時を過ごしています。
  自分の周囲の空気が重く停滞しているような、
 そんな感じもありますね。今までがむしゃらに
 突進してきた歩みをふととめて、じっくりと見直して
 みる時期なのかもしれません。
  このところCSNの中でも「関係性」に纏わる
 様々な問題が生起しています。人が集まれば
 そこに無意識的な転移による感情の応酬が
 起こるのは当然のことです。今CSNのメンバー
 たちは、果敢にもそのありのままを見つめ、
 立ち向かおうとしています。
  私もこの2日間をそういった「関係性」への
 洞察に使っています。とりわけ、「転移/逆転移」
 の様相は注意深く見ていかなければならないと
 改めて気を引き締めています。
  一昨日のひろみんのブログにあったあように、
 「見たくないもの」は誰にでもあります。しかし、
 それを見ないまま放置したり、防衛的に合理化
 していては、カウンセラーは勤まりません。
  こうした「転移」や「抵抗」の感情は、カウンセリング
 場面のみに留まらずどこででも起こり得ます。
 カウンセラーも一個の人間として、強迫的に衝動的に
 無意識の力に駆られた行動をとってしまうことも
 あり得るのです。
  カウンセリングルームのなかで起こる「転移/逆転移」
 に敏感であるためには、普段の生活のなかでも、そういう
 ものに気づく感性をもっていることが必要です。私は
 そのためによく日常のなかでもフォーカシングをしますが、
 どんよりと心まで曇りそうなこうした時期には、努めて
 心をクリアにしておくことが大切だと感じています。
  というわけで、日頃の「自画自賛」ぶりもどこへやら、
 内省モードの2日間でしたが、お陰で雑念に隠れて
 見えなかった自分の転移的感情にはっと気づかされる
 こともありました。 
  これからはこういう時間をもっと大事にして
 研鑽怠らぬようにせねばと、「自重自戒」しきりの
 かなりんでございます。
  と、最後だけ「大奥」調なのは、「自戒」の深さを
 物語っているのでございます。
 (「ただの照れじゃん!」って男Nの声が聞こえた気がした
 のは、私の逆転移?)
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