報道写真家福島菊次郎もうすぐ92歳

寒い寒いと言っていたら
なんだか気候がぬるくなってきましたね。
こんばんは、F子です。
以前、福島菊次郎氏という写真家をこのブログ上で紹介したことがある。
当該記事はこちら→http://npocsn.seesaa.net/article/285135305.html
彼を追ったドキュメンタリー映画『ニッポンの嘘 報道写真家福島菊次郎90歳』は
2012年度キネマ旬報ベスト・テン文化映画第1位、
毎日映画コンクール/ドキュメンタリー映画賞、
2012年度日本映画ペンクラブ文化映画ベスト1と地味に賞を取り続け、
今もアンコール上演を続けている。
この映画の公式Facebookページを眺めていたら、ごく最近の取材記事が紹介されていた。
どうやら「琉球朝日放送」というローカル局の取材を受けていたらしい。
http://www.qab.co.jp/news/2013013040874.html
「現代の市民運動に問われているのは、勝てなくても、
抵抗して未来への種をまこうとするのか、逃げて再び同じ過ちを繰り返すのか。
その二者択一である」
この言葉は相変わらずだが、沖縄や原発に対する彼の言葉は
この記事で始めて目にした。
「政府が悪い、民衆は善だったみたいなことじゃなくて。反原発運動も同じことだけども、
僕は祝島を考えるときに、僕は猟師の子だから本当は猟師に味方したいわけ。
でも一番最初に海を売るわけじゃん」
「猟師って言うのは聖域にいるわけ、被害者であるという聖域。
本当にそうだろうか。それでいいんだろうか。」
自分が被害者で居続けることは簡単だし、気持ちが良い。
声を挙げることもそれほど抵抗はないかもしれない。
しかし、運動を続けていくうちにどうしても
加害者である自分を見つめることは避けられなくなる。
原発にしても沖縄の問題にしても、私を含めた多くの人間は
どうしようもなく加害者であるのだから。
特に現在の脱原発派の運動に欠けている視点はこの部分なのだと思う。
この思いを抱きながら私は今何を発言し、何を行動すべきなのか。
答えは出ないままである。きっとこれからも出ないんだろう。
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