ストレスと白血球

寒い!
暑がりの私も、ついにVネックのセーターを出して着た。
前身頃に小さな穴が1つ・・・2つ・・・。
ま~。これくらいなら・・・。着替えるのも面倒だし。出勤した。
電車の中では混雑と暖房の為、コートを脱いで1時間位立って、
本を立ち読みしていた。何故か人の視線を感じる。
そして職場に着いて白衣に着替えると同時にセーターを脱いだ。
左の人差し指がセーターの穴にスッポリ・・。えっ?
小さい穴が脱ぐ際に大きくなったのか~?違った。
後ろ身頃に大きな虫食いの穴が3つ。
シマッタ~!白のブラウスの上にローズピンクのセーター。
穴が在ったら入りたい気分。
ナフタリン臭いのが嫌で去年は虫よけを入れなかった。
密閉されているのに何故?他のセーターも?と考えているうち
に顆粒球が頭の中をチラつき始めた。
チラつきの理由はマスク、虫、インフルエンザウイルス、ローズピンクの
ゴロ合わせ。
血液検査の中に血液像という検査が有る。
血液像は白血球分類をする検査であり、血球1滴をスライドグラスに薄く
延ばして染色した標本を顕微鏡で観る。
薄い肌色様に染まった無数の赤血球に混じって白血球が所々に混在する。
赤血球には核は無いが白血球には核が有り、核の色がローズピンクに近い
色に染まる。染色液のPHにより青紫に近い色だったりする。
白血球は大きく分けるとマクロファージ・顆粒球(好中球)・リンパ球に
分類される。100分率で表わす。
成人の正常値はおおよそマクロファージ5%・顆粒球60%・リンパ球35
%の割合になる。
それぞれの白血球の話を始めるとキリが無いので簡単に言いたい事だけ述べる。
今回、最も言いたい事は白血球が自律神経の影響を受けるという事である。
自律神経は交感神経と副交感神経が有り、両者が拮抗的に働く事は良く知られ
ている。
バランス良く自律神経が保たれず、交感神経が優位な場合は血中に顆粒球が増
加し、その逆は副交感神経優位でリンパ球が増加する。
強いストレス→交感神経の緊張が続く→リンパ球減少で免疫抑制状態→顆粒球
過剰で細胞崩壊→癌発生
            (これは免疫学上の癌発生機序の一説)
強いストレスで交感神経が緊張するのは周知の事実だが、それに伴ない顆粒球
も増える。その結果、顆粒球本来の異物を貪食する能力が度を越し、自己粘膜
を傷つける。癌の発生率が高まる。
 *分かりやすい例・・前夜に残業した翌日に吹き出物、赤いブツブツなどが
           出たりするのはストレスで顆粒球が増え組織を破壊し
           たもの。
体がリラックスしすぎて副交感神経が優位になるとリンパ球が増える。その結
果、血管が必要以上に開きすぎて血流が滞り、むくみやすくなる。
 *分かりやすい例・・運動不足や肥満の人は体内リンパ球が多く、むくみ気
           味になる。
顆粒球が細菌などの異物を処理するのに対し、リンパ球はウイルスの処理と免
疫力に深く関わりを持つ。その為、リンパ球が多い方が癌及び悪性細胞の発生
率は低いと言える。
しかし、あまりにリンパ球が増え過ぎても癌は発生するとも言われる。その理
由は血流障害が癌の原因にも成り得るからだ。
働き過ぎてストレスを溜めるのもダメ!怠けすぎてデレッとしすぎもダメ!
自律神経をバランス良く保つ事は生命を維持する上で最重要事項と言える。
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