癒しの院長

様々な濃淡を使い分けたスカイブルー。
空、雲、山、街並み、海、船、全てがブルー。
その中に、ほのかに際だつ明かりは黄色。
久々に訪れた空間の壁に飾られた絵画に一瞬にして引き込まれた。
どうすれば、こんなに人を魅了する絵を描けるのだろうか?癒しの絵。
ドアを開けた、その部屋には、ちぎり絵の紫陽花が飾られ、
ふと目を反らせば、ちぎり絵で描かれた院長の絵が在った。
そして、正面には懐かしく感じる院長の笑顔。
5年ぶりに会う院長はドッシリと、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
「私達、神経の過敏な者にとっては、この社会は、とても住み心地の悪いものなんで
すよ。」と、院長が言ったのは5年前。
当時、重度のストレスを抱えて心身共に緊張状態だった私は、初めて診療内科に行った。
初対面の院長は、消え入りそうな声と雰囲気で私に質問し同じ医療界の人間だと分か
ると、どっちが患者なのか分からない位に涙声になった。
(この先生、大丈夫なの?病んでるよ!)
自分の鬱病どころじゃない気が、する位、気の毒になってしまった事を昨日の様に思い
出した。
でも、その先生の「私達、神経の過敏な者・・・。」と言う言葉のお陰で、随分癒された。
(ああ、この先生は患者も自分も同じ目線なんだ。)と!
幸いにして、この先生との出会いが有リ、鬱からの脱出は早かった。
そして今日、鬱状態で顔の曇った長女と一緒に院長と再会。
「先生5年前にお世話になりました。先生覚えていらっしゃいますか?」
「うん。覚えているよ!僕も、この5年間で、随分成長できたよ!」
院長と私の年齢は、ほぼ同じ位。
アッという間に癒されて行く。緊張で顔が曇っていた長女は泣き顔から笑顔に移って行った。
ホッとした。(本当に、この先生は凄い!)
限られた時間の中での情報収集力と指導力の凄さ。
癒しの力は5年の歳月で数段アップ。
5年の歳月は消え入りそうな院長を、自信に満ちた癒しの院長に変えた。
マイナスに囚われる自分を如何に意識してプラスに目を向けさせるか。
マイナスに囚われる自分×時間=ストレス
人間は物事に囚われている時は、視線が一点を視ていて動かない。
その一点の先は何を視ているのか?それは脳を視ている。
だから、囚われの時間を少なくし、ストレスを溜めない具体的な方法は、視線を一点に
集中させず、視線をキョロキョロ動かす事。
何か家事をしたり身体を動かして、視点を意識して変える練習をする事。
漠然と分かっていた事も、ハッキリ院長に説明されると簡単にできる様な気になる。
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