ミステリアスな少女

今朝、通勤電車の混雑の中、ぼ~ッと立つ私の脳裏をふと泣きじゃくりながら、走り出す女の子の後ろ姿が何度も何度も、
消え隠れした。どうしただろうか?無事にお母さんに逢えて家路に着いただろうか?
先週の土曜日、「ENISHI」の窓越しに女の子が泣いているのを偶々、お店に立ち寄ったOLA子が見つけた。
「あれっ!女の子が泣いている!」・・そう言いながらドアを開け外へ。引き続き、私も外へ。
小学低学年生らしき女の子が「ママがいない。ママと帰る。」と異常なまでに泣きじゃくり、ゲホゲホと座り込んでいる。
今時の小学生にしては珍しい。お母さんと逸れたぐらいでは泣かないだろうに。
「お母さんと何処で逸れたの?」と問うと、相変わらず泣きながら約100m先の信号の所で逸れたと話した。
そこまで、一緒に捜しに行こうと女の子の手を掴もうとした。が、その瞬間女の子の泣き声が止まった。
ふと、その視線の先には、パパらしき若い男性がお菓子の箱片手に、女の子目がけて歩いて来る姿が在った。
女の子の顔は蒼白。
「あら、パパが見つけてくれたね。」と言いかけた時には、女の子は猛烈な勢いで逃げ出した。
車道に、はみ出し、車に跳ねられそうな女の子を静止しようとした私の手は全く届かなかった。
物凄い勢いで人混みの中へ。暫く追いかけたが見失った。
ふと振り返ると無表情の若い男性が、焦って女の子を追う様子もなくユックリノロノロ。この人は誰?
「大丈夫ですか?」と問いかけた私の声にうすら笑い。
OLA子と私に、ほぼ同時に不安がよぎった。走り去った女の子と、うすら笑いの不気味な若い男性の姿を暫く二人で追っていた。
微妙な、世の中だ。お母さんが女の子を置き去り?義理パパ?見知らぬ人?本当の親子?・・分からない!希薄な家族愛?
穏やかならぬ事件も身近に迫る、今の時代。
もう少し、何かできる事は無かったのか?・・と、何回も頭の中をグルグル悔いが残った。
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