日中は暖かったのに、夕方からは肌寒い。
桜吹雪の舞い散る光景が待ち遠しく感じる。
「ENISHI」でも地震の影響からか、客足が暫く
遠のいていたようだ。
そんな中、先週土曜日、お店は強風で、看板が倒れたり、
店先の日よけがバタバタと剥がれそうで気がかりだった。
静かすぎるお店は、何だかつまらない・・なんて思って
いると、ガチャッとドアが開いた。
お爺さんだ!・・とても懐かしく嬉しくなってしまった。
多分、二週間ぶり?私と逢うのは。
お爺さんは、六角橋在住。
よく散歩の途中「ENISHI」に立ち寄っては、甘酒と
ドーナツを食べてくれる常連さんで、とても温厚で優しい
感じがする人だ。
その日は珍しくお爺さんは多弁だった。
お爺さんは一生に二回も大きな地震を経験するなんて・・
こんな事なら、又関東大地震が来るんじゃないか?と。
「エッ、お爺さんは関東大地震の時は何歳だったんですか?」
と聞くと「二歳だったんだよ、今は90歳だよ。」と。
とても90歳とは思えない若さで70歳後半位にしか見えない。
話はドンドン弾み、満州の話に及んだ。あまり悲愴感はなく、
サラリと懐かしげに話される様は、ほぼ一世紀に渡り生き抜い
た人の穏やさなのか、何だか安らぎさえ感じさせられた。
3世帯住宅で、1階はお爺さんとお婆さんが、2階は子供さん
ご夫妻住居。3階はお孫さんご夫妻で、曾孫さんは3歳に成ら
れるのだそうだ。
想像するからに幸せそうだ。
お爺さんのお陰で何だか、ほのぼのとした気持ちになった。
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