mocoちゃんご主人代筆ブログのコメント(こちら)でも
書きましたが、先週の日曜日の午前中に自己催眠をかけました。
テーマは「禁煙」。以前「不眠」でかけたことがあるのですが、
それにしても随分久しぶりの自己催眠でした。効果は我ながら
驚くほどです。
風の噂に聞くところでは、mocoちゃんご主人はもうとっくに
あえなく挫折したとか。やはり催眠かけた方がいいんじゃない?
「催眠」というと、何か怪しげな「洗脳」みたいなものを
思い浮かべる向きもあるかと思いますが、決してそのような
ものではありません。「催眠術」や「催眠ショー」と、療法としての
「催眠」とは似て非なるものです。
「催眠」とはいわばイメージを使った自己暗示による行動の
コントロールです。暗示が潜在意識に働きかけ、顕在意識に
よる「行動の決断」よりもう少し深いところで作用するので、
「不屈の意志」や「我慢」といった苦しい要素なしに目的が達成
できます。但しその暗示が受け入れられ、効果を発揮するため
には、細心の注意と集中力を必要とします。
どんなイメージを快く感じるか、とかどんな暗示なら受け入れ
やすいかというのは、自分が最もよく知っているのですから、
「催眠」は自分でかけるのが一番です。とはいえ、顕在意識の
下層にある領域のことになると、結構自分では気づいていない
ことや、分かっていないことが多いのですね。だから、慣れる
までは専門家と話し合って、暗示をかけてもらうほうが効率的
なのです。療法士はその人に最適な暗示文を一つ一つ作成
して治療に臨みます。
催眠では余り深いテーマは扱わないことになっています。
人によっては被暗示的な状況のなかで退行したり、病理的
なものが出やすくなったりします。予期せぬような事態が
起こって、当初の目的が達せられないようであれば速やかに
中止せよということです。米国では、「催眠療法士」の資格
だけで「トラウマ」などの課題を扱うことは禁じられています。
それにもう一つの問題点は、顕在意識でははきりと望んで
いると思うことでも、半意識的、或いは無意識的なところでは
強い抵抗があったりする場合も多いということです。その場合
はどんなに素晴らしい暗示も受け入れませんから、まずは
カウンセリングなどでその課題をクリアにしておくことが必要に
なります。
私の場合は、「禁煙」のテーマの奥に、心理的な「依存」から
「強迫性」に関わる一連のの問題があり、その「強迫的依存性」
を取り払ってしまうことに頑固に抵抗する自分がいるのを感じて
いましたので、今まで催眠をかけなかったのです。しかし、今回は
たまたま関わりの深いクライアントさんからのお申し出ということも
あり、自分の「依存性」という課題にも、顕在意識のところで取り組む
準備ができたような感もあり、「では一緒にやってみようか」という
ことになりました。
とにかく「催眠」の効果があがる第一条件は、「その人がそのことを
心から望んでいる」ということです。ということは、「もし暗示がきかな
ければ、そのことを本当には望んでいない」ということになります。
さて、それではあなたも試しにやってみますか?
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