「ごった煮」万歳!!

 先日迎えた新年も早や5日が経ちました。
今日が仕事始めという方も多いかと思います。
長く休んだ後の出勤というのは、その分辛いものですね。
私も今日あたりからボツボツ仕事モードに戻そうと思っております。
 昨年末の頑張りが祟ったのか、年明けは少々風邪気味で、
3が日は家で寝て食べてTV見てまた寝て・・・とだらだら過ごしましたが、
昨日は何年ぶりかの初詣に浅草まで行って参りました。
久しぶりの雷門、人出もすごかったです。
浅草寺前の境内はご覧の如くぎっしりと人で埋まり、
参拝するまでにかなりの時間がかかりました。
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20代と思しき若いお嬢さんが「アサクサデラってすごいよ」
と携帯で話しているのを耳にしました。
観音様もビックリ!ですね。
 人ごみに押されるようにして参拝してから、おみくじを引きました。
これもずらっと並んでいて、やっと順番が回って来たのですが、
降れど廻せどおみくじ棒がなかなか出てこなくて、後ろの若い人に
助けてもらう始末。冷や汗物でした。
こんな按配でよいくじが出るわけもなく、結果は「凶」。
「今年は余り新しいことに手を染めずに、じっと機を伺うべし」
とのご託宣。やれやれです。
 境内にところ狭しと並んでいる屋台のテントで、甘酒と焼ソバを食べ、
商店街に出て人形焼を買い、結構初詣気分を味わって帰ってきました。
半日ほどの外出でしたが、たまにはこういうのもいいもんですね。
 さて、今日5日は「女正月」と呼ばれる日で、お汁粉を作って食べるのが
今は昔の慣わしです。我が家もこれから作って食べようと思います。
 「女正月」とはまた古臭い言い方ですが、昔は元旦から大勢の年始客が
押しかけて、暮れからこっち休む間もなく接待に追われていた主婦も、
やっと5日頃にはその波も引き、一息つくことが出来たのでしょう。
もう都会では余りそういうこともなくなってしまい、女達も仕事に出かけていく
時代ですが、我が家では「お汁粉を作る日」の習慣だけは今でも
続いています。
 
 そういえばいつも7日には「七草粥」(もどきですが)も作って食べてます。
パパりんの大好物の「いか人参」も小さい頃からずっとお正月の食べ物として
受け継がれてきました。今年はひろみんのところも作ったみたいね。
だんな様が切ってくれた人参は美味くつかりましたか?
うちも例年通りパパが大晦日に大きなボール一杯人参を切って
どっさりつけこみ、お正月の手抜き食卓で大活躍です。
 思えば初詣といい、女正月、七草粥といい、「お正月」は古くからの慣わしや、
それぞれの家で受け継がれてきた習慣が大ブレイクする時期ですね。
年賀の挨拶も世界中にメールで瞬時に送れるようなこの時代に、こうした
伝統行事がしぶとく残存することは、奇妙でもあり、そしてまた私たちの
胸中深くに染み付いた「営々と続く民族の血」のようなものをいやでも
感じさせますね。
 以前インドネシアからの留学生を初詣に案内したことがありましたが、
「自分はクリスチャンだから」と頑なにお参りをしませんでした。
12月のクリスマスでのお祭り気分が抜ける間もなく、お正月には群れを成して
神社仏閣に詣でる日本人が、彼の目には何とも不可解に映ったようでした。
 昨晩TVで山田洋次監督の「母べえ」という映画を観ましたが、
人が思い考えることも国家に規制され、激しく弾圧された時代が
ついこの間まで続いたのだということを、改めて思い起こしました。
一色の価値観で塗り込められた時代の不幸は言うまでもありません。
 この時代の「神」は「現人神」と呼ばれる「天皇」でした。
それを誰もが疑いもなく信じ、違和感を唱えることは許されず、
「戦争に勝つ」ことこそが至上の価値であり、そのための「殺人」が
奨励された時代が、僅か60年ほど前にはこの日本にあったのです。
このように「価値観」などというものは、権力によって容易く操作され、
そして簡単に覆されもする、その程度のものだと私は思っています。
 キリストと天照大神と菩薩如来がごっちゃになっても意に介さぬ
今の日本人のアバウトさも、それはそれでいいじゃないかと私は思います。
但し、手を替え品を替え誘惑してくる商業主義にはうかうかと乗らないように
しなくっちゃね! 神社でもお寺でも初詣客をあてこんで、様々なお守りやら
お札やらが相当の高値で売られていますし、来月また皆が揃ってブレイクする
「バレンタインデー」なんていうのはチョコレート屋の陰謀に決まっています。
日本人ってアバウトな分こういうのに弱いように感じます。
おまけにお金の持ち合わせがなくても携帯の電子マネーでお買い物が
出来る。今年の終わりに「気がついたら返済能力オーバー」なんてことに
ならぬよう、皆さん気をつけましょうね!
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