「役立たず」の木

 今朝コーヒーを入れようとして、フィルターが
もう残り少なくなっているのに気がつきました。
50枚入りのを2パックも買ったのがついこの間
のことに思えるのに、あれからもう100日近く
経ってしまったのかと、しばし愕然。
 気がついてみればあたりは俄然春めいて、
桜の便りもちらほら。年度末まであと一日と
相成りました。
 先週末には第5期「交流分析(TA)学習講座」が
最終回を迎え、皆それぞれに「こうなりたい自分」
と、「そうなるための具体的な行動」を表明し、
無事終了しました。
 TAの受講生諸氏にならい、「こうなりたいCSN」
を改めて考えてみると、やはり私が使っている
タロットカードにある「大きな木」のイメージが
思い浮かびます。
 広場の真ん中にあるその木は、何の用途にも
適さないので「役立たずの木」と呼ばれながら、
ずっと伐られることもなく、いつしかたわわに
枝を広げて、旅人達の格好な休息の場となって
います。人々はその木の下でしばし疲れを癒して、
また旅を続ける元気を取り戻して出発していく、
カードにはそんな物語が添えられています。
 このNPOを立ち上げるときに、一人密かに
占ったタロットでくしくもこのカードが出て、CSNも
この「役立たずの木」のように、いつしか大きく
枝を茂らせたいと願ったことを思い出します。
あれから丸5年の月日が経ちました。
 あの時願いをこめて植えた苗木は、やっと
根を張り始め、ちょっとした風にも倒れそうだった
細い幹も幾分は太さを増したように思えます。
しかしまだまだ大木への道は遠いようです。
 この木を育て続けるには、日々水と肥料を
絶やさぬことが必要です。具体的な行動としては
「目の前の仕事に励み、地道にこつこつと成果を
積み上げていく」ということに尽きるでしょう。
 実際の植物を育てるにも、日々のケアは
欠かせません。定期的に状態をチェックし、
季節や天候に合わせて水と肥料をやり、
根気よく手入れをし続けることが必要です。
時には「元気に育ってるね」などと声をかけて
やることも効果的だと言います。
 
 一昨年の夏の初めに、CSNの玄関脇の
小さな花壇に植えたアイビーは、驚くほどの
勢いで繁茂し、2度の寒い冬を凌ぎきって、
今その先端に鮮やかなライトグリーンの若い葉を
幾つもつけ始めています。こうして元気よく育つ
植物を見るのは、本当に気持ちの良いものです。
 
日々の成長は僅かでも、木は確実に大きく
なっていきます。今は「役立たず」に思えても、
大きく枝を広げて人々の頼もしい拠り所に
なる日が来ることを念じて、焦らず諦めずに
手をかけていこうと思います。
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