「不肖かなりん、IQ=??」

 このところ「カンニング事件」が世間を賑わわせて
いるけど、そういえば昔「カンニング大作戦」っていう
映画あったな、と思い出して調べてみたら、何とフランス
映画だった。原題は「ザ・カンニング IQ=0」。
80年公開。不肖かなりん、ちゃんと映画館でみたんだ
もんね。
 フランスには大学に入るのにかの有名な「バカレロア試験」
というのがあって、どうしてもそれを突破しなきゃならなく
なった落ちこぼれ学生たちがあの手この手で繰り広げる
カンニングの数々。 今みたいにハイテクなツールがなかった
頃だけど、チームワークで様々な仕掛けをこらし、見事大成功!
というような話だったと思う。ドタバタ喜劇調で結構面白かった。
フランスを代表する俳優、ダニエル・オートゥイユが出てたのよね。
 日経のコメントでも誰かが言ってたけど、中国科挙の昔から
試験にはカンニングがつきもの。その時代時代でみんな頭を
しぼってきたのよね。私の学生時代には米粒みたいな字で
書いた紙(カンニングペーパー略してカンペって呼んでた)を
細く折りたたんで腕時計の下に潜ませるとか、今から見ると
ほんとローテクだけど、見つかりそうになったらその紙を
食べちゃうなんて猛者もいた。
 不肖かなりん、我思うに、カンニングと浮気は絶対
見つからないようにやるのが鉄則。ハイテクのツールの
方が足がつきやすいっていうのは皮肉なもんだけど、
まあ携帯食べるわけにもいかないしね。
 しかしまたここで不肖かなりん思うに、このめざましい
携帯機器発達の今、カンニングのやりようはいくらでも
あるんじゃなかろうか?昔の映画みたいに大変な仕掛けを
つくらなくたって、ひょいひょいってできちゃうんじゃ
ないか?今回はヤフーのサイトとかに投稿したから
ばれちゃったんであって、結構ばれずに成功している例も
多いんじゃないか?
 だとすると入試なんてものも意味がなくなるねえ。
今回のことで当局も色々策は巡らそうとするであろうが、
ウイルスと同じで、それを上回る技を次々駆使されたら
結局はいたちごっこだし。中国にはカンニングを請け負う
会社まであるっていう話だしね。そしたらどんなに
監視を厳しくしたって追いつきゃしない、ってことに
なるんじゃなかろうか。
 そこで不肖かなりんまたまた思うに、いっそのこと
入試なんてどんどん意味がなくなって、東大も京大も
ステータスが地に落ちて、そのうち入試なんてなくなりゃ
いいのにね。「そのかわり出るのはきついよ」ってことに
しときゃ、問題ないわけでしょ。
 「カンニング大作戦」は、世の中から相手にされない
落ちこぼれたちが、体制や権威に立ち向かい、一泡吹かせて
やるところが痛快だったのよね。「非合法の手段」というのは、
そういう風に使ってこそ面白い。まあ、現実にはなかなか
そうはいかないだろうけどね。
 それにしても最近の大学は、将来の身過ぎ世過ぎのための
ブランドと化した感があるね。そのうちそのブランドを
金で買おうという輩も出てくるに違いない(もう出てきてる
かもしれない!?)。であるからして不肖かなりん、最後に
言いたい。カンニングくらいでおたおたしてないで、肝心の
中身のことをもっと真剣に考えた方がいいんじゃない?
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