この一週間、小川のせせらぎに揺られている
笹舟に乗っているような心地で過ごした。長かった
一年の航海から港に戻り、ひとまず船をビットに
つないで停泊。ほっとしたような、しないような。
船は乗組員がいなければ動かない、ということを
思い知らされたこの一年。それでも残った数少ない
水夫たちで懸命に漕いではきたが、この船でこれ以上
大海に乗り出すのは無理だと見極めて帆を畳んだ。
時化あり嵐あり、楽ではなかったが、この航海は
面白い景色や体験の宝庫でもあった。やらなければ
分からないことが分かり、出会えなかった人たちとも
出会えた。新たな出発に至る道筋としても通らなければ
ならないものだったのだろう。
古い船には新しい水夫が 乗り込んで行くだろう。
古い船を今動かせるのは 古い水夫じゃないだろう。
何故なら古い船も新しい船のように 新しい海へ出る。
古い水夫は知っているのさ 新しい海のこわさを。
(吉田拓郎・イメージの歌)
そう、古い船には既に新しい水夫が乗り組む準備を
始めている。私たちも新しい船をつくらねばなるまい。
その新しい船に乗り込むのは果たしてどんな水夫たち
なんだろうか。
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