ここのところ、たまたまギフト用品を買う機会が
重なって先日三越に行った。まずは、昨日無事退院した
伯母の退院祝い、それから先日めでたくゴールインした
知人への結婚祝い、そして数日後に訪ねる約束をした
お宅への手土産品である。
それにしても贈り物を選ぶというのは、結構厄介だ。
相手がどんなものなら喜んでくれるのか、喜ばぬまでも
内心迷惑に思われないことを心して選ばねばならない。
相手の好みもあるだろうし、かといって自分のセンスも
無視したくない。それに予算というものもある。これ!
というドンピシャなものにはなかなか行き当たらない。
一階の小物売り場から地下2階の食品売り場まで動き回り、
あれやこれやと迷った揚句に、伯母には金箔に花の彫り絵を
施したボールペン、新婚カップルには、横にトーストが
載せられるくらい大きめのソーサーとマグのセット、そして
手土産には、水菓子を幾つか選んで箱詰めしてもらった。
費やした時間は2時間余り、お代は全部で1万数千円。まあ、
そこそこうまくいった方だ。
さて、それぞれ贈った相手が喜んでくれたかどうか、
本当のところは分からない。「贈答文化」と言われる
日本では、贈ること自体を重視する風潮もある。自分が
贈るものを「つまらないものですが」とへりくだるのも、
贈り物より、贈る行為を受け取ってね、という裏面の
意図が隠されてのことだろう。
私自身は、お中元、お歳暮、クリスマス、バレンタイン、
いずれのやりとりからも既に足を洗った。しかし、贈り物
をすること自体は決して嫌いではないし、貰うのも大好き。
以前ある会員さんから頂いたフランス土産のチョコレート
のおいしさは忘れられない。
この夏嬉しかったのは、ある方にお会いしたとき
「おいしいから」とわざわざ持ってきてくださった
故郷産みかんジュースの大瓶。それとまた別の方からの
お土産だったウエストのリーフパイ。どちらも美味
このうえなし!
何だ、こいつ、土産ねだってんじゃねえか、って
誤解するなかれ。私が言いたいのは、こうして自分が
味わう喜びを、願わくば自分が贈る相手にも味わって
もらいたい、ってこと。一心不乱のギフト選びには、
そんな心情も関わっている気がする。
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