夏と酸欠面接とナンパの関係

 今日で8月も終わり。
学校の夏休みも終わり。
でも夏はまだまだ終わりじゃない。
残暑は続く~よ、これからも~である。
 昨日は小菅にある東京拘置所での仕事。
閑散とした駅前からかんかん照りの道を歩いて10分ほど。
改築されたらしい近代的な外観の高層ビルに辿り着く。
見上げた夏空の向こうに東京スカイツリーが見えた。
ここは、初回面接を行った朝霞警察署より何倍か厳重で、
携帯、電子機器持ち込み禁止。空港にあるような
金属探知装置をくぐり、バッグの中身まで調べられた。
 通された狭い面会室の中はむっとするような暑さ。
空調が全く効いていない。プラスチックの仕切り版の
向こうにクライエントと刑務官。こちら側に私と
アシストしてくれるTカウンセラー。それに弁護士さんの
計5人が座り、何だか酸欠状態になりそうな息苦しさ。
 一回15分と決められている面会時間を、弁護士が
立ち会うという条件で60分に延長して貰ったのは
いいけれど、段々クライエントさんも苦しそうな
表情を見せるし、その隣に座っている年配の刑務官が
太った体を四六時中左右に大きく揺らして、「もう早く
終わってくれ」と言わんばかり。想像以上に劣悪な
シテュエーションだったが、それでも限られた貴重な
機会なので、60分をきっちり使い切った。
 恵比寿に戻るとさすがに疲れて、寿司屋での
一人ごはんの後近くの公園で一服。そろそろ暗くなって
きたので、気を取り直してさあ、帰ろうかと歩きかけたら、
後ろから「もう帰られるんですか?」と男性の声。
振り向くと40~50代と思しきサラリーマン風の男が、
「ちょっとおしゃべりでもしませんか?」と追い縋ってくる。
これってナンパ?? もっと若いのつかまえろよ!と思いつつ、
「そんな気分じゃないわ」と返すと、「仕事帰り?」と
しつこく追ってくる。「いいえ、ムショ帰り」と答えて
さっさと振り払ったけど、よりによってこんな日に
ナンパに遭うとは、これも何かの因果かしらねえ。
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