今週は出ずっぱりの一週間。
なかなか余裕がなく、気がつけばもう週末。
いやだ、SVクラスが明日に迫っている。
超特急でレジュメの制作中。
前回資料として高瀬先生から提示のあった
「愛着障害」(岡田尊司著/光文社新書)の本もやっと昨日入手したばかり。
今それを読みつつ、Tカウンセラーがとってくれた記録と自分の記憶を
総動員してパソコンに向かう。
その合間にこのブログ。
となれば、内容は片手に持った「愛着障害」のことになっちゃうねえ。。
これ必然。
「発達障害」との見分けが判然とせず、見定めずらいとされる
「愛着障害」。Tカウンセラーは、「そんなこと言ったら、私たち
みんな愛着障害ですよねえ」と言っていたけど、確かに我ら
カウンセラーは愛着障害の宝庫である。本にもある通り、夏目漱石や
川端康成、谷崎潤一郎、太宰治、三島由紀夫と、名だたる文学者も
例に並ぶ。外国人ではバラク・オバマをはじめ、ビル・クリントン
アーネスト・ヘミングウェイ、ミヒャエル・エンデ、エリク・H・エリクソン、
W・D・ウィニコット、チャーリー・チャップリン、スティーブ・ジョブス
から我が愛するジャン・ジュネまで枚挙に遑がない。
ほう、ほう!
彼らの驚くべき創造のエネルギーの源泉は、これすべからく
「愛着障害」なのだ。それは「既成の価値を否定し、そこから自由に
なろうとしたこと」により生み出される。「彼らが内部に不安定な
空虚を抱え、常識的な行動では満たされないものがあったからだ」
と著者は言う。
しかし、この「愛着障害」、丁と出るか半と出るかは、やはり
その人の資質と才能に加えて、CとAの間を埋める強力な自己力が必要。
カウンセラーも「愛着障害」からくる自己の不全感を克服すべく、
自分を見つめ防衛をはぎ取るための厳しい訓練を積む。そのとき
「愛着障害」の特徴は、激しい勢いをもってエネルギーに転換する
可能性を秘めている。
この辺りを著者はコフートの「誇大自己」の概念を使って
説明している。幼い自己が描く万能感、顕示欲、自己愛的怒りに
満ちた「誇大自己」と、現実の自己との間隙を埋めるたゆまぬ行動と
エネルギー。それがないと人はいつまでもその段階に留まり続け、
不毛な欲求不満に消耗してしまうのである。
「愛着障害」、生かすも殺すも自分次第。危険な両刃の剣である。
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