ワールドな人々・その1

 大分日記から遠ざかっておりましたが、このところ著名な先生方のお話を聞く機会に恵まれて、色々と感ずるところ多く、久々に日記心をくすぐられました。というわけで、数ヶ月ぶりの、それも二夜連続もの。やはり苦手な夏の終焉が影響しているのでしょうか。
 まず第一弾は、去る9月10日に我がNPOのキャリアサポーター養成講座に特別講師として来て下さり、とても感動的なお話をして下さった(しかもボランティアで!)木村周先生です。
 先生は本当に長い間、産業界でカウンセリングに携わってこられて、この度産業カウンセリング学会から「学会賞」を授与されたそうです。先生は「年だから」と謙遜なさっておられましたが、その心身を傾けたこれまでの実績を考えれば当然のことでしょう。
 私たちに聞かせて下さったのは、受賞記念講演で話されたことをベースにしたという内容の、こちらからお願いした「今、キャリア支援に求められるもの」というテーマにもぴったりな、大変感銘深いものでした。夏目漱石の講演や黒井千次の文学を引かれて、「働く」ということを非常に深い視点から捉え、私たちの心に響く言葉を次々と語られました。
 また、「これからのキャリア支援は、新たな雇用の場を創出するような幅広いものであることが必要だ」として、「労働環境への介入」という今後の課題と方向性を示唆されました。
 「いつでも、誰でも、どこでもやりなおせる社会」の実現をめざして、この道一筋に邁進して来られた先生の熱意と、その真摯なお人柄が横溢する講演でした。まさに「木村周ワールド」満喫の2時間でしたが、受講者がほんの10名足らずという、誠にもったいないというか、何とも贅沢なひとときを過ごしました。講座風景は「イベントのご報告」欄にアップしておりますのでご覧ください。
 何らかの形で皆さんに講義の全容を公開したいと思い、今テープを大車輪でおこしております。お楽しみに! 
 
 もう1人のワールドびとは、また次回の日記で。

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