川崎市にあるデイサービスセンター「ひつじ雲」は、ちょうど私たちと同時期に立ち上げられたNPO法人楽(らく)が運営する介護センターです。街中の民家を丸ごと借り上げ、まるで誰かの家へ遊びに行ったような雰囲気のところです。理事長の柴田範子先生はじめ十数人のスタッフと委託のヘルパーさんがいらっしゃいます。ご縁があって勉強会の依頼をお受けし、交流分析をベースにしたグループワークを1月23日から4月の4日にかけて全6回で行いました。題して「自分自身を知って、仕事に役立てよう」。会場は地元の産業振興会館の会議室。「ひつじ雲」以外の介護職の方たちの参加も自由ということで、予想を上回る多くの方が参加して下さいました。
毎回本当に面白いグループでした!介護職の方たちは、職業柄なのかNP(養護的な親の自我状態)の高い方が多く、そしてエネルギッシュ。講師とのやりとりやお互いの交流も非常に活発で、プログラムをとても楽しんでくれました。
今回の勉強会の目的は、「介護という仕事に携わっている方たちが、自分の性格やコミュニケーションの傾向を知ることによって、仕事や生活上のストレスへの対処の改善を図り、ひいては介護の質を上げることにつなげよう」というものでした。6回のシリーズだったので、エゴグラムテストやそれをもとにしたコミュニケーションロールプレイ、ストロークワークなどの他、「禁止令チェック」や「ドライバー」などの「生き方や性格を傾向づけている要素」というところまで踏み込んでワークすることができました。
柴田先生は、ご自身もヘルパーの経験があり、現在は東洋大学で講師をしていらっしゃるという方で、私と同年代ながら、その華奢な身体にもの凄いパワーを秘めていらっしゃるとお見受けしました。ビジョンのしっかりした理想の高い方なのですが、「採算」というあたりのことには無頓着。その分を周りのスタッフの方たちが懸命に補っていらっしゃる。お互い文句も言い合いながら、一つのことに結束していらっしゃるそのチームワークは羨ましい限りでした。
当NPOからは、キャリアサポーター養成講座受講中のnanちゃん、テルちゃん、そして事務スタッフのチエちゃんにアシストをしてもらいました。皆さんのパワーを貰って、講師の私もアシスタントの面々も元気が湧く、そんなグループでした。
このワークが取り持つ縁で、今度は横浜の介護センターでやる予定です。どんな出会いが待っているでしょうか。今からとても楽しみです。