滋味たっぷりなインプット

 折りしもA子さんがイタリアを満喫していざ帰国という先週末から
今日までの3日間、日本カウンセリング学会の研修大会が、懐かしの
中野サンプラザで開催され、私は至極真面目に学習に勤しんで参りました。
参加者は300名以上、北は北海道から南は九州まで、日本全国から
集まってきていました。東京大会は、以前私が参加した「幕張大会」以来
実に5年ぶりなのだそうです。
 サンプラザにはボウリングなんかで足を運んではいたのですが、
左側のエレベーターに乗るのは本当に久しぶりでした。
会場は8階で、私も在勤中に講座を担当したことがあるのですが、昔のまま
でした。9階は貸事務所になってるようで、上ってはみませんでしたが、
きっと随分変わったことでしょうね。
 さて肝心の研修ですが、私が採ったのは5コースあるうちの第4コース、
河村茂雄先生の「構成的グループエンカウンター」、佐々木和義先生の
「社会的スキル訓練(SST)」、それに繁田千恵先生の「交流分析」という
メニュー。おいしそうでしょ?
 結果は・・・というと、うん、なかなか美味でございましたよ。
ただ、朝9時開始で、1セッション二時間半の長丁場というのが少々
堪えましたね。1デッシュ2セッション、3日間で6セッション、全部で
15時間の試練、中身の味につられて何とか乗り切って参りました。
偉いぞ、かなりん!(またまた定番、自画自賛)。
 特に最後の「交流分析」では、繁田先生が新たに「6因子の機能分析」
というのを提唱されたのがとても新鮮でした。今まではAC(順応する子ども)
の裏側にあるとされたRC(反抗的な子ども)を1つの因子として独立させた
ものです。
 繁田先生がおっしゃるには、「RCはACだけではなく、FC(自由な子ども)
の中にもある。だったらいっそ因子として取り出してしまえと思ったのよ」
ということでした。現在関数などをとる手続きを経て、論文の仕上げに
かかっておられるそうです。
 6因子にしたので「エゴグラム」とは呼ばずに上記の名称になったのですが、
それでテストをしてみたら何とかなりん、CP(厳格な親)が一気に下がり、
その分がRCに出てきました。「やはり私はPよりCの人であったか!」と
複雑な気持ちでしたが、先生曰く、「それはあなたが今とてもリラックスして
いるからでしょ。あなたにはもともとCPがちゃんとあるわよ。組織を運営
したり、講座をやったり出来るのは、あなたのポジティブなCPの力よ」。
何とも嬉しいストロークでございました。
 「もうすぐ私も後期高齢者」とおっしゃる先生は、とてもそうは見えぬ
エレガントなお姿で、ちっとも昔と変わらない。久しぶりにお会いして
親しくお話も出来てとても嬉しいひとときでした。先日朝日新聞の記事で
お見かけしたことをお話したら、その際紹介されていた著書も頂いちゃいました。
先生の講座から生まれた本で、参加した方たちとつくったという
「子育てに活かす交流分析」(風間書房)という本です。交流分析が
分かりやすく易しく解説され、お母さんたちの事例も沢山掲載されていて、
手づくり感のあるなかなかいい本ですよ。
 それにしても日々アウトプットばかりの身には、こうしたインプットの機会を
定期的に持つことが大事だなあ、と改めて感じました。今年計画されている
という先生の研究会にも是非参加しようと、意欲を新たにしています。
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