些細なラケット感情

夕刻、
家に着いて玄関を開け、
部屋の明かりを点けると、
壁に見慣れぬシミ?が。。。
よく見ると、ゴキちゃんではないか!
知ってる人は知っていますが、
私は大のゴキちゃん嫌いです。
幼少の頃、
私はゴキちゃんを見るたびに怯えていて、
父はそれを捕まえると、
ニヤニヤしながらわざと私の顔に近づけることをした。
私は「うわー!」と泣きながら大絶叫し、
あまりの興奮で鼻血を出してしまうこともあった。
母は「405がおかしくなったらどうするの!」と、
父をたしなめた。
それでも小学校低学年くらいまで、
父は面白がるかのようにその行為を続けた。
私はこの経験で、
すっかりゴキちゃんに恐怖を感じてしまい、
成人になってからもその感情は根付いていた。
今の住まいでの出来事だが、
引越ししてまもないのに、
早々にゴキちゃんと遭遇してしまった。
キチンと撃退できればよかったのに、
やはり恐怖心が先に出て適切な退治ができず、
ついにはどこかの隙間に逃げてしまった。
そうすると私は居てもたってもいられなく、
その晩はほとんど眠れず、
翌日仕事を終えるとあまりの恐怖に「家へ帰れない…」と、
かなりんに電話をしたことがあった。
ラケット感情だと言われても、
どうにも収まらない恐怖でいっぱいになり、
ほとんどパニック状態でした。。
そんな私が、
先日ゴキちゃんを見かけたときは、
「あ、出やがったな」と、
殺虫剤をシューとまいて退治をした。
我ながら、よくできました!
人によっては些細なこと。
でも私には、鼻血を出すほどの恐怖体験。
もし今ここに現れたら、
びっくりはするだろうけど、
ゴキちゃんへのラケット感情が薄らいだだけ、
成長したのかな。
しかし、どうして退治できたんだろう。。。
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