プー鍋

寒いわ~
こうしてキーボードを打ってるそばから、手が冷たくなってくる~
去年は12月になっても暖かかったせいか、
クリスマスから年末、年明けの急激な寒さが身に沁みます。。
天気情報元にもよるけど、東京では13年前に観測した節分寒波以来の寒さだそうです。
毎年、寒い時期には鍋物をつくるのですが、
今年は餃子鍋か、キムチ鍋をよく食べています。
餃子鍋なら市販の餃子パックに付属している醤油系か白湯系のだしを溶かして餃子をポン、
キムチ鍋ならこれも市販のタレを湯で溶かして肉か魚をポン、
共通して野菜、豆腐か油揚げ、しらたきかマロニーを併せて煮ます。
その鍋物に欠かせない野菜ですが、この寒さのせいか非常に割高!
なので「もやし」をよく使いましたが、最近になって白菜の値段が落ち着いてきたので、
ここぞとばかりに使いまくってます。
大き目な両手鍋に具材を入れるので一回では食べきれなく、
残りは次の日にまわしてしまいます。
手軽で腹もちのいい、なんとも優れた料理です。
寒い時の料理に限らず、残金がピンチというときに、
この鍋物で救われることが多々ありました。
そもそも鍋物を作りはじめたきっかけは、私が一人暮らしを始めて間もないころに、
派遣社員の女性が夢を追いかけるドキュメント番組で、
“月末になると残金がなくなるので鍋物をつくる”と、話していたことです。
冷蔵庫の残り野菜、スーパーの見切り品等具材はなんでもよく、
それをただ湯で煮込み、ポン酢をつけて食べるというもので、
それに「うどん」を入れれば贅沢だと語ってました。
彼女はそれを「プー鍋」と称してました。
13年前といえば、ITバブルの前兆、労働者派遣法の改正があり、
新たな働き方として、事務職系での人材派遣社員が脚光を浴びました。
当時から格差社会は進行していたものの、
派遣社員という不安定な雇用ながらも、高い時給で何とか暮らしていける時期でした。
次の仕事紹介を待ったり、バイトもしない無職状態である「プー太郎」の食事、
それが「プー鍋」の由来だったと記憶しています。
このネーミングの軽い響きは、「次がある、次」と信じられるような時代だったから、
彼女同様に私も「プー鍋」と言っては、とにかく食べられればという感じで、
「次こそは」と暮らしていたような気がします。
そしてのちに、私はサンプラザ相談センターへ出向いたのです。
13年ぶりの寒波から鍋物を作る機会が増え、
今でこそ好きな具材を使え、味付けもできるけど、
下ごしらえの度に「プー鍋」の懐かしい味がよぎるのです。
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