事業所のある訓練で、自己PR文の作成があった。
 私は今までに履歴書等で自己PRを書いてきたから、
 完成にはそれなりに自信があった。
 しかし、思わぬところで弱点が出てきた。
 それは自分自身のことや気持ちを言葉で表現しようとすると、
 とてもわかりにくい文章になってしまうのだ。
 講師からは、
 「なにを言いたいのか伝わらない」
 「文章がかたい」
 「やさしくかいて」等の添削をうけた。
 おまけに主語にかかる述語があわない、
 言葉の使い方言い回しがふさわしくない等、
 さながら国語の勉強を受けているみたいだった。
 かといって講師は、文章の意味がわからないわけではなく、
 「これはどういう意味か」
 「これは何を指すのか」と、
 補足でやりとりをすれば、なるほどと納得する。
 どのみち、文章力に欠けているには違いない。
 そうはいっても、
 自分で書いた文章だから私はわかるけど、
 講師がどういう点でわからないのかが、
 わからないということに。。
 もともと、思ったことを口にするのですら苦手なのに、
 それを文章にするとわかりにくいときたら、
 私は国語を一からやり直しかと思った。
 思わぬ難題にウンウン悩んでいると、
 「よく見せようとするから、気持ちと文章が伴わないのでは?」と、
 アドバイスをもらった。
 ちょっと抵抗、でもストンと落ちた感じがした。
 言いたいこと、話したいことがあるときに、
 それを一度頭の中でまとめるのだけど、
 このときにうまく伝えようとする考えだけが先行して、
 肝心の言いたいこと、話したいことの帰着点、
 いわゆる落ちがぼやけていたり、抜けているのだ。
 うまく伝えようとするのは大切だけど、
 こう書くとかしこく見えるかなとか、
 こう話と利口そうかなと、
 言いたいこと、話したいことを飾る技術にはしれば、
 文章だけでなく会話でも伝わらないかもです。
 たしかにカウンセリングのときも、
 そんな感じだった。。
 悩みや心の問題は言葉にならないことのほうが多くて、
 それをカタチにする作業もカウンセリングでもあった。
 そんなことがあり、
 3日かけてようやくできた自己PR文は、
 「わかりやすくなったわねー。でもそのぶん、情熱が薄らいだ印象…」
 おいおいと思っていたら、
 「あの文章の伝わりにくさも、かたさも、やさしくない感じも、
 405さんの持ち味なのかもね」と。
 そんなネタを書いてるこのブログも、
 結局の落としどころが見いだせてないんですよね。。
 ![]()
 