今日の夕方までは、就活のことをブログにするつもりでいた。
そう思って事業所を出ると、一通のメールが届いていた。
元彼Pからだ。
内容は。。
金の無心についてだった。
この出来事は今日が初めてではなく、
2週間前にも同様のことがあった。
それは、事業所推薦がダメになった次の日で、
私は非常にナーバスになっていた。
そんな朝、久しぶりにしかも突然、
Pから電話で話したいとメールが来た。
私は不覚にもそのメールでドキッとしてしまい、
朝という時間にも関わらず、
事業所が始まるまでのわずかな時間のあいだに、
折り返し電話をくれるよう返信をした。
5分後、Pから着信。
「久しぶりだねー」
「405の声は変わらないねー」と話すので、
一体何用かと思っていた。
するとためらうように「金を貸してほしい」と。
Pは、母親の看病で実家へ戻っている。
聞けば退職金の底をつき、お金がなくなった。
来月に収入があるからそれまでの間のつなぎとして、
貸してほしいとのことだった。
生活費として困っているのかという問いをはぐらかし、
借りたい金額は2万円だという。
そのあやふやさに、私は申し出を断り、
もう一度よく考え、本当に困ったら電話をしてほしいとだけ伝えた。
もうガッカリだった。
ドキッとしたからには、淡い期待がなかったわけではない。
でもこのガッカリは、
よくも私に金の無心をしてきたなという、怒りがこもっていた。
次の日、CSNのワークでこのことを話し、
みんなならどうするかを聞いた。
「私なら貸しちゃうかも。。」
「二度と電話すんなと言っちゃう」等々
どれも、私の気持ちを代弁するかのようだった。
「借りるだけ借りて返さないってことかもね」
という意見に集約されていくように、
Pからの連絡はそれっきりなかった。
そして今日、「先日は突然すみません」と謝罪ののち、
「改めて2万円貸してもらえませんか」と。
それも、メールで伝えてきた。
私は再度、貸せないと返信をした。
情でいけば「もしかしたら、本当のことが言えなくて困っているのかも」
智でいけば「本当に困っているのなら、理由が述べられる」
情でいけば「金に困って犯罪にはしったらどうしよう」
智でいけば「暮らしの費用の相談なら、まずは行政に」
情と智の反復に揺れる気持ちは、
あれほどPを想っていたことがまるで引き潮にさらわれていくようで、
そこに残ったのは二人の関係という事実も、記憶も、
ほんのわずかな抜け殻すらもないようだ。
Pは私を恋愛対象から外し、別の人へ簡単に乗り換えた。
そして、淡い記憶までも簡単にうばっていった。
私が一体、何をしたというのか。
それはPからの本音がない限り、私はその中をさまよい、
聞いたところで、私がしかけた無意識との対話に尽きるのだ。