秋の贅沢って、
 食べ物がおいしい季節というのもあるけど、
 暑さが落ち着いた夜に、
 鈴虫の音色が聞こえるひとときも贅沢です。
 もうしばらくすると次第に寒さがまし、
 今度は布団にくるまるのが贅沢になってくるのだろう。
 夏は汗だくのカラダをシャワーで流し、
 冷たい水をクイッと飲むときが贅沢だった。
 あまり裕福な暮らしぶりとはいえないけど、
 かといって困っているわけでもない。
 できれば、少し自由になりたいのだ。
 今、私が思う自由ってなにか。
 思うがままになにかをしたいとか、
 お金を自由に使いたいとかではない。
 それも大事なことでもあるけど、
 ずっと抱えていたものをパっと放したいような。
 そう、育ててきた白い鳩を空に解き放つ感じ。
 それが、私の思う自由。
 そしていつか解き放つほうから、
 解き放たれる立場になったとき、
 私はこれまでの苦しみや哀しみも、
 それを憂いている現状も、
 私のこととして受け入れられるのだろう。
 それが、究極の自由かもしれない。
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