梅は咲いたか

しばらくぶりに、長い休みを取りました。
1日を除いて、ほとんど寝てばかり。
その1日も、たった2時間の外出をしただけで、
なんだか疲れてしまい、早々に帰宅したのでした。
外出先は、バスで乗り継いだ世田谷区梅ヶ丘。
まもなく梅ヶ丘で、出張講座があるのですが、
その下見をしたわけでもありません。
梅ヶ丘は8年前に、自分が最初に一人暮らしを始めた街で、
特別な想い出はないけど、どこか懐かしい気分にさせてくれます。
その当時は、小田急線の高架工事が始まるかどうかの頃で、
駅舎は橋上タイプの非常にローカルな雰囲気なのですが、
自分はその跨線橋を下りた処の目の前にあった樹木が大好きで、
これがあるから梅ヶ丘に決めたくらいです。
その頃の自分は一人暮らしに必要なことを何も知らず、
ただ家財道具と服と、お気に入りにCDだけを持って越してきた。
部屋は、大家の家の一部を賃貸用に改築した特徴のある物件で、
専用玄関を開けると階段があり、2階に部屋がありました。
それまで家族と暮らしていた自分はほどなくホームシックになり、
階段一段ごとに人形を置いていました。
暮らしは楽ではなかった。
家賃もさることながら、必要な生活費が当時の仕事と釣り合って
いなく、ただ家を出てしまえという勢いだけだったので、
先記した「必要なこと」、つまり住民税やら光熱費やらを
全く無視した家計勘定でした。
書いているうちに、色々思い出してきた梅ヶ丘ライフ。
今では小田急線の駅は高架の立派な駅になり、
あの樹木も見当たらない。
その広場からは、反対の商店街が見える。。。
あれから8年、まだ8年。
あの物知らずな梅ヶ丘の頃の自分は、
少し七分くらいは咲いたように思います。
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