六ヶ所村の再処理工場の話

尖閣諸島がらみでキナ臭い話が聞こえてきてビクビクしております、F子です。
明日は柳条湖事件の日。あまりひどいことが起きるのは嫌。
ちょうど今日、渋谷で六ヶ所村再処理工場反対のデモをやっていたので、
がんばって再処理工場について説明してみようと思います。
まず大前提として原発ではウランを燃やしています。
そのウランが燃える過程でプルトニウムという物質が生成されます。
つまり燃料棒の中っていうのは燃え残りのウランとプルトニウムが
混在した状態である訳です。
で、六ヶ所村の再処理工場で何をしているかというと、
日本中の原発で燃やされた燃料棒を集めて来てちょん切って溶かして
ウランとプルトニウムを分離する作業をしています。
この作業の過程でセシウムとかヨウ素もろもろ発生してしまうのだけれど、
この辺りの放射性物質は必要ないので大気中とか海とかに流してしまいます。
そうして取り出したウランとプルトニウムを再び上手い具合に混ぜると
MOX燃料というものができます。
MOX燃料というのは有名な高速増力炉もんじゅくんの燃料となります。
もんじゅくんは消費した量以上の燃料を生み出してくれる
夢のような設備だったはずなのだけれど、
残念ながら色々と問題が起きて実用化には至っていません(現在停止中)
つまりまあ、再処理工場ががんばって作ってくれた燃料も
そんなにごりごり活躍してくれているわけでもなく、
むしろ燃料を作れば作るほど放射性物質が自然界に垂れ流されるわけです。
ちなみになんでここまでして大事に大事にウランを使いまわすのかというと、
石油とか石炭よりも希少であるからです。
なんかこう、再処理工場一つ取っても原発って不安定で危険で希少な物質を扱うために
無理に無理を重ねて失敗しまくっているんじゃないかなあと思うのです。
しみじみと「そこまでして電気欲しいかなぁ、私」と疑問が湧いてきてしまうのです。
原発を廃止すれば少なくとも六ヶ所村の再処理工場はその役割を終えることができます。
大気中や海中に放射能物質が垂れ流されることもなくなります。
工場の従業員や六ヶ所村の住民の被爆リスクも低くなります。
ちなみに3.11の地震の時に六ヶ所村の再処理工場でも外部電源を喪失しています。
非常用ディーゼル発電機が2台あり、そのうち一台は不具合が起きましたが、
まあ、なんとか電気が復旧したので福島ほどひどいことにはなりませんでした。
ただ、復旧するまで、工場の従業員はさぞかし怖い思いをしただろうなあと思います。
こんなに犠牲とリスクを払ってまで電気が欲しいかなあと改めて考えると、
私はやっぱり電気を節約する方向で頭を使って工夫したり、
我慢するものは我慢したりしてやっていきたいなあと思うのです。
皆さんはどう思いますか?
・今日の渋谷のデモの様子
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/31220
・小出裕章氏の主張
小出裕章参考人の全身全霊をかけた凄まじい原発批判
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