オンム・セティとデジデリオ

ドタバタと落ち着かない一週間が過ぎ、やっとホッとする金曜日の夜を迎
えたのに何故か気が急く。
今週の月曜日は、イタリア10日間の旅に行った友人Hのマシンガントーク
に圧倒され、相変わらずエネルギッシュな話しぶりにドッと疲れ・・水曜
日は月に一回の割合で逢う就職活動中のチョッピリ変わり種で面白い先輩
Sと食事。彼女はゼロ磁場に行って来たと言う・・木曜日は8日間のエジ
プト旅行後、半年に数十枚のデッサン画を描きあげた友人Kの個展を観に
行って来た。
3人の個性はバラバラで、ある種の強烈な雰囲気を醸し出す。
偶然にせよ、同じ週に3人に逢う事自体が間違いだった様に思う。
強烈な3人の個性に私の思考回路はグチャグチャに壊れ・・。
何から話せばいいのか?まずはゼロ磁場の話からか?
長野県伊那市と下伊那郡大鹿村の境界に位置する標高1,424mの峠に分杭峠
(ぶんぐいとうげ)と言う所が在る。
日本最大、最長の巨大断層地帯である中央構造線の真上にあり、2つの地層
がぶつかり合っている、という理由から「エネルギーが凝縮しているゼロ磁
場であり、世界でも有数のパワースポットである」と称されているらしく、
先輩Sは以前から、そこに行ってみたいと言っていた。
そして行って来た。先輩曰く、『特別な「気」を感じる』・・と言いながら
私の目の前で、カレー用のスプーンをグニャリと簡単に曲げて見せた。
磁場に行った後、出来るように成ったと言う。アララ~!
次にイタリア旅行に行った友人Hの話は「あなたは、絶対イタリアに行くべ
きだ。」から始まった。去年、彼女に「前世への冒険」…ルネサンスの天才
彫刻家を追って…森下典子著の本を貸した事が有る。
その本はブックオフで偶然見つけた本だった。森下典子は、自分の前世がル
ネサンス期に活躍したデジデリオという美貌の青年彫刻家である、と占い師
に告げられ、検証の為イタリアの旅に出た。相次ぐ偶然の発見と「自分」を
検証するスリリングで不思議な旅のルポルタージュ。
フィレンツェ、プラトン・アカデミー、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ・・に
纏わる場所・人物が登場する。
友人Hはすっかりデジデリオに魅せられたようだ。美術館巡りとミケランジ
ェロ広場に行って来たと興奮気味。すご~い。迫力に負ける。
最後はエジプトに行った絵画教室の先生でもある友人Kの話。
彼女の絵はパピルスに鉛筆で描かれていた。作品は殆どエジプト人のデッサ
ンから成り、背景にはエジプトに関わる建造物は何も無い。
にも関わらずエジプトの雰囲気を醸し出しているから凄い!
彼女の絵には人物画が多く、横顔、後ろ姿を描いている場合が多い。
しっかり絵に命を感じる。不思議にいつも思う。
そんな彼女から出た話はラムセス1世の話だった。
ラムセス1世の話が出ればオンム・セティの話をしたくなるのが私である。
オンム・セティ・・?あれっ?それって「世界ふしぎ発見」で見た記憶が・・
と言う彼女に、ついに意気投合。
私はテレビで「世界ふしぎ発見」を見る前に「転生―古代エジプトから甦った
女考古学者」…ジョナサン・コット著、田中真知訳、新潮社刊…を読んでいた。
この本も実にリアルで不思議な事ばかり書かれている。
初の女性エジプト考古学者としてその名を残した、オンム・セティは、20世紀
初めにロンドンに生まれたドロシー・イーディーというイギリス人だった。
彼女は自分のことを「3000年前にいたセティ1世に愛された巫女の生まれ変わ
りだ」と話していたという。3000年の時空を超えた恋に秘められた、古代エジ
プトの謎・・とても面白い本だった。
イヤ~。今週は面白かったが疲れた。
私だって、イタリアにもエジプトにも行きた~ィ。
さしあたって行けそうなのはゼロ磁場かな・・。
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