オリンピックと諦念

先週日曜日の起床時の出来事。
背骨がギクシャクと上手く動かず絶句。
何事が起きたのか?とビックリ!
腰痛持ちの自分としては、又骨盤がズレたと勘違いした。
そして数日後、筋肉痛だと判明。何と原因は六角橋の清掃。
壁の汚れ落としに、背筋を年齢も考えず酷使し過ぎた。
イヤ~。如何に日頃の掃除が、いい加減か思い知らされた。
今週後半、体調が戻ったのを機に自宅の壁を少しずつ磨き始めた。
壁を綺麗にするのが目的では無く、背筋を鍛える老化防止が目的。
今週は筋肉痛のお陰でバンクーバーオリンピック観戦三昧。
ハーフパイプ、国母選手の「自分のスタイルを曲げなかったのは
いい事だと思う。」と言う言葉が私にとっては、印象深かった。
口数の少ない表情の中に他を寄せ付けない意志の強さを感じながら
も深く惹きつけられた。
今日行われた男子フィギュアフリー、日本代表3選手の演技も感動
的だった。どの演技にもドラマを感じ、緊張の中に在って見え隠れ
する人間的な味わいの部分に感じる物が多かった。
私にとって「張り詰めた緊張」は、とても苦手で嫌なものだ。
できるなら「張り詰めた緊張」からは、常に遠い所に居たい。
適度な緊張なら寧ろ歓迎なのだが。
高橋選手の4回転ジャンプ失敗後の華麗な演技の見事さ、織田選手の
「前の選手の歓声に足がすくんで・・。」と言う言葉にも関わらず流
れるように滑らかな動き(靴の紐が切れたのは悲運)、小塚選手のオ
リンピック会場での初4回転成功。
小塚選手は試合終了後、インタビューで「日常生活で胃が痛くなる様
な毎日の緊張が、リンクの上に立った時には無くなり試合に集中でき
た。」と言っていた。
先週、友人Iと今年初めて逢った。
バリバリのキャリアウーマン友人Iは、去年自分のプライドがズタズタ
に傷ついたと言う理由で仕事を数か月休んでいた。軽い鬱状態だった。
しかし逢ってみると見事に立ち直っていた。自分の落ちた穴にしっか
りと真正面から向き合って、這いあがったいた。
「他人は自分とは違うんだ。自分と同じ様に相手は思ってくれないん
だ。相手に自分の要求を押し付けた自分が馬鹿だったと諦めたら楽に
なった。」と、友人Iは笑って話した。そんな友人の毎日はビックリす
る程、多忙だ。
色んな仕事をしてみたいと言う。あらゆる経験をしてみたいと言う。
緊張感が大好きだと言う。できないならできる様に努力すればいいと
言う。緊張するなら緊張しなくなるまで頑張ればいいと言う。
圧倒された!凄い!去年の落ち込み様との落差の激しさ!
そんな彼女を前にして「張り詰めた緊張」からは常に逃げたいと思っ
ている自分の駄目さ加減に気持ちが沈んだ。
オリンピックを鑑賞しながら選手達と友人Iの言葉が交錯した。
フッと思った。選手達と友人Iに共通する事は「自分に正直」だと言う
事ではないか?
どの選手のコメントも自分のメンタル部分を正直に話している。
私の場合は「自分に正直」では居られない。自分の弱さを自分にさえ
隠していたい。弱い自分を直視できない。
自分は、弱くて駄目な人間なんだと諦念する。
他人は自分とは全く違う人間で考えが違って当たり前なんだと諦念する。
自分が他人の為にお役に立てなくても当たり前なのだと諦念する。
上記に掲げた3点は、もうすぐ終了を迎える今期CSN講座で学んだ私個人
の収穫。忘れない為にここに書く事にした。
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