ヤルカ、ヤラナイカ。

デキルカ?デキナイカ?では無く、ヤルカ!ヤラナイカ!だ。
何度となく聞いた事のある、この言葉・・・。
なかなか、この言葉の持つ凄さは実感できなかった。
何気なく点けたテレビに釘づけになった。
幼少の頃、患った肺炎が、その人の聴力を完全に奪った。
母子の想像を絶する努力は、その人をダンサーにした。
いつも極限状態で頑張って来たのだろう。
聾者のダンス教師が幼い教え子達に対して発した、その言葉
は、ピーンと張り詰めた弦の様だった。
24時間テレビに披露された、スピードの歌と踊りに混ざった
子供達の姿は躍動感に溢れリズミカルだった。
しかし、途中から加わったダンス教師の踊りは、スピードの
メンバーよりも誰よりも際だつ、美しさだった。
その人が発した言葉だからこそ、その強烈な思いが伝わって
来たのだと思う。
デキルカ?デキナイカ?では無く、ヤルカ!ヤラナイカ!だ。
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