微妙な思い

先週土曜日、あのふざけた天気の中、大学病院のOB会があった。
お世話になった先輩技師の定年退職による慰労会で、遠く離れた
元同僚も駆けつけ、懐かしいメンバーが出揃った。
上下関係の厳しい職場で、長い年月が過ぎた今、ずっと年上に思え
ていた先輩がこんなにも年が近かったのかと驚いた。出席した人の
8割が、まだバリバリの現役で独特な雰囲気を醸し出す。
飲んで、喋りまくって上機嫌で帰って来た翌日、首が妙に回らなく
成ってオヤッ?と思ったが気にしなかった。ところが日中、狭心症
もどきの痛みまでも発して、やっと誰かの毒気にヤラレタ事に気付
いた。
一年先輩の女性だった。笑顔が可愛い先輩なのだが仕事のできる人
で自分に厳しく他人にも厳しい。その日は対面にいて殆ど、ニコヤ
カに笑顔を絶やさなかった。
表面上、何の問題も無いのだが何かが引っかかる。
考えてみれば、自分が現役で働いていた時にも、その先輩の評判は
良く、優秀で誰の口からも悪口を聞いた事はなかった。
でも、未消化の思いが残った。何故に?
問題は、その女性の意見が正論過ぎて、言いたい事が言えなくなる
事にあった。ピシャリとやられては誰も何も言えなくなってしまう。
当然、話の内容は固く、遊びが無くて、余裕が感じられない。
これって、技師の特性?ああ、自分の中にあった特性の一つだった。
日々多忙で神経をすり減らす第一線の技師にとっては、張り詰めて
居なければ人の命は扱えない。当然と言えば当然なのだろう。
何だか微妙な思いが残った。
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