タペストリーの如く

 新年度になってから、外部の方にお会いすることが
多くなっています。違った世界の息吹を感受するのは、
とても刺激的ですね。
 縁あって訪問した高齢者のディーサービス施設では、
利用者の方々と親しくお話をしたり、「懐かしの昭和歌謡」を
ご一緒に歌ったりして、楽しいときを過ごしました。
硬い表情で打ち解けるのが難しそうな方でも、話しかければ
笑顔を見せて答えてくださるのがとても嬉しく、また感動的でした。
 その施設を経営していらっしゃる社長とは、以前職員研修を
担当して以来のおつき合いです。ユニークでエネルギッシュな
お人柄は魅力的で、確とした経営理念には学ぶところも多く、
お話をしていると時間を忘れてしまいます。今までは余り縁の
なかった企業人にもお会いできて、また新たなネットワークが
広がりそうなのも社長の人脈のお陰です。
 またNPO活動カレンダーにも書いたのですが、先週末には
恒例の渋谷区女性センター・アイリスの利用者懇談会があり、
CSNブログメンバーでもあるスイマーさんと出席してきました。
そこに臨席していた渋谷区長が、最後に発言した彼に向かって
非常に熱く持論を語るということがあり、驚かされました。
 きっかけは最後に発言を求められたスイマーさんが、
会議の冒頭で区長が述べた「血縁から地縁の時代になった」
という言葉に言及したことでした。「私たちの団体もまさに
同じことを感じ、女性のネットワーク作りに着手しようとしている」
と彼は言いました。区長は、会場で唯一の若い男性である彼が、
自分が挨拶でちょっと触れただけの言葉を胸に留めたことを
ことのほか嬉しく感じたように見受けられました。
 区長は、「渋谷区での単身高齢者数が7000人も増えた」と
いうことを例に、「今後の社会の様相を見据えた大局的な
視点が大切だ」と強調しました。ともすれば自分たちの団体の
利便性を主張する発言に偏りがちな会場を牽制するような
感じもありました。まるでスイマーさん一人に対して話しかける
ように、視線は専ら彼の顔に真っ直ぐ向けられていました。
 これほどに熱心に語る区長を見たのは初めてです。
もう何度もお会いしていながら、まるで初対面であるかのような
感慨を覚えました。
 区長とは個人的に古い知り合いだという「SHIBUYA
わかもの相談室」のMさんとも最近お近づきになりました。
何回かCSNに遊びに来てくれましたが、彼女もとても
エネルギッシュで行動的な人です。
その彼女が「区長は切れ者で面白い人」と言っていて、
一度さしでお話してみたいものだと思っていました。
それも叶えられるかもしれません。
 CSNは全体から見れば一片の切れ端のようなものです。
けれどこうして恵まれた幾多の縁を、そして今後新たに
出会うであろう人たちとのつながりを、大事に織り込んで
いくことで、その布地が大きく広がり、いつか裸の壁を
見事な絵柄で覆う日が来ることを夢見るこの頃です。
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