風邪には「辛口」

 風邪っ気がなかなか抜けない。
加えて我が家では昨日から夫がダウンしている。
彼はすぐに病院に行って血液検査を受けてきたと言う。
が、結果が出るのは数日先になるらしい。
 皆が口を揃えて「もしインフルエンザだったら、
半端じゃない」って言うから、この半端な症状は、
ただの風邪ってことなんだろう。
 と、そんなわけで、「第5号会報作成」という
大仕事を、専らnekoちゃん一人に任せ、彼女の
孤軍奮闘に感謝しつつ、だらだらと新聞読んだり、
本読んだり、そしてときどき仕事したりの毎日。
 また会員のIさんが補充してくれたので、
読む本には事欠かない。そのなかから内田樹氏の
本を2冊並べて読んでいる。彼に対しては、若者の
間でいろいろと批判があるらしいけど、「なかなか
面白いこと言うじゃん、この人」って思いながら
読んでる。
 例えば「論理的な人」というのは、「自分の
手持ちの道具にこだわらず、あらゆる道具を
試してみることのできる人」であり、「論理性」
とは、「自分の考え方」で考えるのを停止させて、
「他人の考え方」に想像的に同調することのできる
能力」である(従って「理屈っぽいこととは
根本的に違う)、とか、「フリーターに未来がない」
のは、自分が「何を嫌いか」「何ができないのか」を
きちんと言語化することを怠った人間の自己責任だ、
とか、「自立する」ということは、「どうしたら
バカな他人(結婚相手も含む)にこき使われずに
すむか?」という問いを切実なものとして引き受け、
クールでリアルな努力を継続することだ、とか。
 どうも風邪引きの散文的な頭には、「辛口」が
心地いいようで。ナニナニ、「才能がない」人間
とは、「自分には才能がない」という事実を
直視できない人間のことである、って、な~るほどね!
あ、でもこれ、村上龍の「タナトス」からの引用かあ。
じゃあ、ついでにこっちも読んでみようかな。
※文中の引用は内田樹著「子どもは判ってくれない」(羊泉社)より。
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