何ヶ月もの間壊れたままにしていた
インクジェットのカラープリンターを先日
やっと買い換えた。HP製で価格は何と3,980円。
ネットで検索して、同機種では最安値の店から
購入。ここまで値崩れするって怖いみたい。
届いた品物は、ちゃんとスキャナまでついて
とても3,000円台とは思えない立派さ。しかし
箱に入ったまま感心して眺めていても仕方ない。
こういうのって買ったはいいけど、セットする
のが一苦労なのよね。
と、そこに折りよく顔を出したメンバー一人。
本当に久々のご登場、これぞ飛んで火にいる男N。
待ってましたとばかりセットアップを頼んだ。
寸法や給紙箇所はしっかり確認したつもりでも、
スキャナやメンテ用の蓋が上開きなのは大きな
誤算。おかげで設置場所から変更しなければ
ならなくなり大騒ぎ。全ての構造を把握できない
のが、ネットの買い物の弱点よね。
それでも男Nの奮闘努力の甲斐あって、終電も
間近な頃ようやく全ての行程が完了した。何枚か
試し刷りをして、最後に写真を印刷したら、これが
また麻布時代の古い写真。男Nが何気にピックアップ
したのが、たまたま一番最初にリストされているもの
だったらしい。
かれこれ8年前、NPOを立ち上げたばかりの頃、
事務所開きのパーティーをしたときの写真。
写っているのは総勢9名。中央で笑っている私を
はじめ、男Nや他のメンバーも皆まだ若い。
懐かしくてつい二人で見入ってしまった。
写真を見ながら思い出すあれこれ。この頃は
まだ行く手も定かでなかったCSN。今もつき合いが
続いている人もいれば、消息が絶たれてしまった
人もいる。どのメンバーにもその人なりに8年間の
変遷があったことだろう。
写真の中では、これから起こる様々な出来事や
成り行きを知るはずもなく、皆一様に楽しげに
笑っている。この幸せそうな一点を現実に留めて
おくことはできない。古い写真はそれを否応なく
思い知らせる。
この頃の私と今の私の間には、不可逆的な
道のりが横たわる。楽しい思い出も苦い涙も
のみこんで、それは写真の中の笑顔から、今
胸に何やら一杯抱え込んでプリンターをいじって
いる私とをつないでいる。
懐かしさとともに残酷さをも秘めたその写真は、
新参のプリンターが差し出した挨拶代わりのお印
なのかもしれない。
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