昨日の夜は、ランスタッド社で「就労支援勉強会」
があった。そして奇しくもその5時間ほど前に「困窮者
自立支援法」が成立した。と同時に「改正生活保護法」も
成立した。「秘密保護法」の騒動に紛れて、あっさりと
可決された。
いかなる法律であろうと賛否両論がある。
秘密保護法ばりに大きくはないにしても、勿論「支援法」
にもある。最も懸念されているのが、「生活保護申請の
水際作戦に利用されるのではないか」ということ。
確かにありえないことではない。
しかし、だからこんな法律はない方がいいのかといえば、
そうでもない。この制度が「第2のセーフティーネット」に
なるかどうかは、現場次第ではないのかと私は思う。
支援の現場が「水際作戦」に加担しなければいいのだから。
今回の勉強会は割合こじんまりしたものを想定していた
のだが、予想に反して20名近くの方々が足を運んでくれた。
実際の事業は、国から地方自治体へ、そして民間団体などに
委託されていく。たとえ行政側の思惑が込められた法案で
あろうと、支援は国や行政のためではなく、眼の前にいる人の
抱えているニーズに対して行われる。これは支援の鉄則だ。
現場で国や行政の事情を優先させるような援助者なら、多分
早晩に淘汰されてしまうだろう。
恐るべきは国や行政の方針そのものではなく、
それに追従するのをよしとする援助者自身の価値観である。
今後の勉強会ではそのあたりに焦点を当てていきたい。
現場に「骨と熱のある援助者」が一人でも多くいて欲しい。
そして支援を「眼の前の人」にとって実のあるものに
して欲しい。いよいよ動き出した支援法を前にして、
その願いを胸に刻み、新たな現場づくりに取り組みたいと
思っている。
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