この間健さんの訃報を聞いたかと思ったら
 今日は文太さん。
 今年も終わろうというときに続きますねえ。
  このところ健さんの追悼映画が相次いで
 放映されているが、その一つ「幸せの黄色い
 ハンカチ」を久しぶりにみた。特に好きな
 映画というわけじゃじゃないけど、武田鉄矢
 と桃井かおりのチンピラ&イモネエぶりは
 特筆ものだ。これみると時の流れをほんと、
 しみじみ感じるのよねえ…
  だけど健さんは最初から最後まで変わらない。
 少しずつ年をとっていくだけで、不器用、寡黙
 というキャラクターは永久不滅だ。こういうの
 やっぱり魅力的なんだろうね。
 特に男にとっては。
  私だって別に健さんが嫌いなわけじゃ
 ないけど、どうもその昭和臭さが鼻に憑く。
 例えば「黄色いハンカチ」のなかで
 健さんが桃井かおりとうまくいかずに
 ふてくされる武田鉄矢に説教する場面。
 「オナゴってもんは弱いもんなんじゃ、
 ガラス細工や咲く花のごと、脆く壊れやすい
 もんなんじゃ、じゃけん男は守ってやらな
 いけんのじゃ」って、もういい加減女を
 無力化しまくってるよね。まるごと昭和の
 女性観。男の方がよっぽど脆くて弱いのは
 今や平成の常識です。
  しかしこうやって昭和の男は洗脳されて
 きたのねえ。男は一家の大黒柱。男は強く
 あらねばならず、女房子供を養い守って
 なんぼだと。泣き言も弱音もご法度。
 「男は黙ってサッポロビール」だあ~!
  昭和男のシンボル、健&文太。
 銀幕のなかで気を吐き続けた理想像はもはや
 消え去り、男は我が身一つの始末もできずに
 もてあます。一家を養うなんて夢のまた夢。
 丸山真男をひっぱたくことに憧れて、
 挙句の果てに「希望は戦争」??
  「そりゃあんまり情けない」と健さんが嘆き、
 「根性が足りん」と文太さんが舌打っても、
 残念ながら彼らの時代は終わりを告げたのだ。
 女だって男だって自分のことは自分で守る。
 それが良くも悪くもポスト健&文太である。
  
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