恐ろしや!ケイタイ

 今日は、渋谷商工会議所が開催した「ITセミナー」というのに行ってきました。題して「これからのケイタイで何ができるか」。
 またどうしてそんな畑違いのセミナーに行ったのかって?それはほら、経営者かなりんの飽くなき向上心と持ち前の好奇心のなせるワザ。若者の支援を志しているからには、今やその肉体の一部と化したとも見える「ケイタイ」について、もっと知っておく必要があるんじゃないかとの思いが日々募っておりましたのだ。
 またどうしてそんな思いが募ったかというと、今まで写真機能もついていない機種を使っていたのが、このブログを始めてから、「ケイタイで写真が撮れればブログ充実のツールになる!」と思い立ち、機種変をしたのがきっかけでござんした。新機種についてきたマニュアルの何とまあ読解困難なこと!前のと比べてぐんと機能はアップしているらしいけど、これ全部使いこなすのは容易なこっちゃない。若者はこれを我が物顔で何の苦もなく操作している。あの境地に一歩でも近づかん!という意気込みで出かけて行ったという次第。
 会場には案の定私とどっこいの年配者の姿が多い。講師はドコモやAUなど4つの携帯会社の社員。こっちはおしなべて若い。入れ替わり立ち替わりパワーポイントを使っていろんなことを説明してくれたんですが、それを聞くうちなんだかちょっと恐ろしいような感じになりましたねぇ。 だって今やメールやインターネットは言うに及ばず、財布や定期、クレジットカード、クーポン、リモコン、あげくはマンションの鍵の機能まで搭載するようになるらしい。ケイタイさえあれば他には何も持たなくても生活できる時代がもうやって来つつあるんですね。
 ドコモの若い女性社員が「モバイルスイカ」の機能を説明していて、「エアチャージ」って言葉を使ったときはちょっと身震いしちゃった。だって今までは駅の機械にお金入れなきゃチャージできなかったのが、ボタン一つでできちゃうんだって。まるで空気中にお金があるみたいじゃない?財布の中から現金が減っていって「もう残り僅かだからそろそろ倹約モードでいかなくっちゃ」という気にもなっていたのが、空中でお金がチャージできたら、よほどの管理能力のある人じゃなきゃ自分が今いくら使っていくらしか余裕がないかなんて分かんなくなっちゃうし、そもそも「フトコロがサビシイ」なんて現実感覚はなくなっちゃうかもよね。
 それでなくても「カード破産」が取り沙汰されている昨今、こうしてよってたかって「便利さ」を売り物に、若者を大商業戦略に巻き込もうと次々と新機能の開発に余念のないケイタイ業界。コンビニもケイタイの「少額決済」に踏み込むといいます。日々は僅かでも1ヶ月積もれば「ゲッ」というくらいの金額になるものです。手許からお金が減らないから、ある気になって余計に買っちゃうということもあるでしょう。テキはそこを狙っているのですぞ!
 「ケイタイ破産」という言葉が生まれるのもそう遠いことではないでしょう。くれぐれもご用心!そしてかなりんは次回の「ケイタイを使ったビジネス展開」というセミナーにもしっかり予約して参りました。
 「ケイタイは使うものではなく、使わせるものである」
 今日の貴重な教訓でございます。

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