ココロの精神科医

 一昨日の男Nのブログにあった「特別ゲスト」とは実は私です。
「ノロイノアメ」に打たれ、私の「ココロノサケビ 」は、陽水の「傘がない~!」でした。
 そんなことはともかく、今回男Nに同行したのは、あるケースについてご意見を伺うためでした。男Nの主治医はサンプラザ時代に私が紹介した先生です。
サンプラザのあった中野からさほど遠くない中央線沿線の街でクリニックを開業しておられます。患者思いの熱心な先生で、NPOを立ち上げたときにインフォーマルながら顧問もお願いしています。
 精神科医には珍しく患者の話をじっくりと聴く先生なので、診療時間が異様に長く、ときには夜の10時11時になってもまだ終わっていないということも度々あります。そこで先生とお話したいときはいつも男Nの診察時間をちょっと拝借させて貰っています。この頃の男Nは回復めざましく、余り話すこともないようですし。それに最近男Nの罹患した「コイノヤマイ」は、いかに優秀な精神科医といえども治療できやしませんしね。(でもドクトルかなりんならできるのさ!但しちょっと手荒いという話も…)
 先生のクリニックはこぢんまりしていますが、とてもきれいでアットホームな雰囲気です。看護師さんたちも皆優しいし、待合室も居心地よく設えられているし、心の弱っている人々には嬉しい環境ですね。さりげなくキャンディーが置いてあったり、トイレットペーパーが上質なプリントものだったりと、隅々まで配慮が行き渡っているのにも感心してしまいます。但し待ち時間は長い。この日も男Nが3時に受付をして、診療は約3時間後でした。
 先生もとても柔らかな雰囲気の方ですが、お話ししていると、その陰に「診療一筋」という確固たる信念が潜んでいることを感じます。診療以外には時間を使いたくないということで、執筆の依頼や取材なども一切お断りになっているということでした。確かに毎日夜遅くまで診療されていれば、他に何かをする時間なんてありませんよね。それでもクライアントさんに関しての相談にはいつも熱心に答えてくださいます。ありがたいですね。
 私たちがNP0を立ち上げるのに顧問をお願いに行ったときも「いくらでも相談にはのるけれども名前は出したくない」とのご意向でした。相談に来られた方で、必要と思われたりご要望があったりすればご紹介しています。男Nは、「先生の診療とかなりんのカウンセリングの2本柱で引きこもりから脱出できた」と言っています。先生とのネットワークは我がNPOにとっても貴重な柱の一本です。
 
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