ボランティアの真髄

 昨日は一年ぶりに三鷹ボランティアセンターにお邪魔しました。以前このブログでも紹介した(こちらをご参照あれ)「高齢者電話相談」のボランティアの方々を対象にした研修会に今年も呼んで頂いたのです。メンバーは殆ど替わっていないので、懐かしい面々に迎えられて、講座もとてもスムーズに進められました。
070111borasen01-1.gif  去年も書いたように、メンバーの方々の成長振りには目を見張るものがあります。今年もそれを一段と強く感じました。この事業ももう発足して20年が経つと言います。当然のことながら利用者も相談ボランティアの皆さんも年を重ね、身体の不調の訴えが多くなったり、この間まで元気だった方の突然の訃報に接したり、相談者自身の心が揺り動かされる事例が増え続ける状況にあります。そのなかでボランティアの皆さんは苦闘しながらも確実に自分自身を深めておられることが感じられます。
 相談の内容が否応なく「死」に纏わるものになっていくことは、この相談事業の性質上避けられぬことです。それは相談を受ける側に「死生観」の検証と確立を迫ることになり、皆さんが真剣にそこに向き合っておられることが、それぞれのお話を通してとてもよく伝わってきました。相談のベースがどんどん深くしっかりしたものになっていく所以ですね。
 予算上の制限もあり皆さんと頻繁にお会いできないのは残念ですが、この頃は「また来年!」という言葉が退出する際の挨拶になりました。確実に一年の歩みを刻んで成長していくこの相談事業は、今後益々社会的な存在意義を強めていくことでしょう。
 
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