405とかなりんにブログの代筆を依頼し、
帰省した。
何年振りかもわからずに・・・
【岡山】
以前にも書いたことがあるが、
岡山は僕にとっての故郷ではない。
岡山は両親にとっての故郷で、
リタイア後の余生を過ごすために家を建てた場所である。
厳密には岡山市ではなくその周辺で、
父の故郷と母の故郷とは隣町なのだが、
今住んでいる「実家」とは車で一時間くらいの距離がある。
岡山駅からも車で一時間くらい。
近いのか遠いのか・・・
【父と母】
久しぶりに見る両親は小さかった。
確実に「縮んでいる」と思った。
腰が曲がっている。特に母は顕著だ。
先日祖母が亡くなったばかりだが、
両親共に、世間から見れば老人である。
石川啄木の歌のような、センチメンタルな心境だった。
だけれど、純粋で美しいものでは決してない。
それは、次のような感情を含んでいることに気づいたから。
「ああ、もうすねをかじれないんだ」
認める認めないにかかわらず、
世間から見れば僕はもう立派な大人なのだ。
非情なことに、
時間は決して逆方向には流れてくれない・・・
【我が家】
実家が移った経緯を説明する煩わしさ。
僕の故郷ではない、というこだわり。
四年前に「強制送還」された時の忌まわしい記憶。
等々・・・
時の流れがもたらすのは悪いことばかりではないらしい。
今回、帰省しての正直な感想。
なかなか立派な、いい家だと思った。
少なくとも、
両親の歩いてきた人生のモニュメントとしては充分である。
「住んでもいいかな?」とも思ったけれど・・・
まあ三日間くらいがちょうどいい滞在期間なのかもしれない。
【両親との会話】
母は相変わらず、
僕の世話を焼いて、僕の機嫌を損ねようとする。
父も相変わらずで、
酒の勢いで語る武勇伝は、母のイライラの矛先が向かうまで続く。
全ては昔と変わらない「ゲーム」。
僕はなんだか冷静だった。
二人の話を同時に聴くのは大変だけれど楽しくもあった。
孫の話題のときだけはなぜだか、
三人のベクトルがうまく回っている、と感じた。
家族の話。親戚の話。そして、僕の話・・・
【ふと考えたこと】
携帯にメモしたことをそのまま掲載。
仕事をしたい。
労働をしたい。
どんな労働をしたいのかはわからない。
興味がわからない。
クタクタになるまで働きたい。
お金が欲しい?
欲しいのは何?
認められたい?
モテたい?
自分の居場所が欲しいのか?
いわゆる「おみやげ」っすよ♪
【オチらしきもの】
祖父はウナギ捕りの名人だった。
子どもの頃に食べた天然のウナギは、
肉も厚く皮も厚く、脂がノリノリで、
それはそれはおいしかった記憶がある。
もう二度と食べられないと思っていたら、
父が近くの川で、ウナギを捕まえたという。
十年ぶりくらいの出来事なんだとか。
しかも七匹。
冷凍保存してあるとのことで、
さっそく解凍して食してみた。
若干風味が落ちて、固いけれど、うまい。
昔食べたものとそんなに変わらない。
モーレツに感動しつつ、ふと思った。
ウナギ捕り名人の遺伝子は確かに父に受け継がれていた。
では次に受け継ぐのは誰なのか?
父が釣りに行く時、好んで連れて行っていたのは、
姉でも兄でもなく、僕だった。
ということは・・・
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