怒りの表現・怒りの表出・AとC

【表出】
心の中にあるものが外にあらわれでること。また、あらわしだすこと。
【表現】
心理的、感情的、精神的などの内面的なものを、
外面的、感性的形象として客観化すること。
また、その客観的形象としての、表情・身振り・言語・記号・造形物など。
 (goo辞書「デジタル大辞泉」より)
私はネガティブな感情の表現が下手糞だと思っている。
そして、ネガティブな感情を知らず知らずに表出してしまう。
先日 帰宅途中のいつもの最寄駅で しばざき幹男を見かけた
しばざき幹男というのは都議会議員であり
まもなく行われる都議会議員選挙の自民党の候補者である
そのときは女性とふたり 選挙向けのパンフレットを配っていた
私はしばざき幹男の顔だけは以前から知っていた
ウォーキングをしているときなどにポスターなどで見かけていた
記憶してしまったのは 時折ある男とツーショットで写っているからである
そのある男とやらが大嫌いで許せなくて忘れられないのである
ある男というのは菅原一秀である
「すがわら一秀」とひらがなで表記されることもある
「一秀」のほうを「いっしゅう」と表記すればいいのにとも思うがまあどうでもいい
こいつは衆議院議員である
先の総選挙では東京9区で53.5%の得票率で圧勝した
こいつの総選挙の際のポスターが忘れられない
「脱増税」「脱原発」と 堂々と書いてあったのだ
菅原一秀を選挙期間中に見かけたこともある
そのとき なんともいえない 怒りのような激しいものが身内にこみ上げてきた
その怒りのようなものをうまく表現できず 表出もできなかった
もし表出していれば 
例えば罵声を浴びせるとか胸ぐらをつかむとか唾を吐きかけるとかしていれば
前科一犯 ということになったのだろう
基本的にはそれだけだろう
それでも私は あのときに怒りを 表現はおろか 表出もできなかったことを
そこそこに後悔している
その悔しさを晴らすため というわけでもないのだが
菅原一秀のポスターを街で見かけるたび
中指を立て 口汚い言葉を呪いをかけるようにぶつぶつと呟く
そして だが 結局 私の予想通り
菅原一秀の所属する自民党は「脱増税」や「脱原発」の気配さえ見せず
菅原一秀がそんな自民党に業を煮やしているという話はとんと聞かず
有権者が菅原一秀に騙されたと悔しがっている雰囲気は全く感じず
まるで このことが憂慮に堪えないのは私ひとりだけであるかのように
腹立たしくも平穏な空気が練馬の片隅に充満している
 賢明な読者はすでにお気づきであろうが
 この記事は私ができるだけ怒りを表現しようという
 もし表現できなくてもせめて表出しようという試みであり
 そのためにココロ折れることなくここまで書いてきたのであるが
 さすがに長い 長すぎる
 なので ハナシのキモである 思わず怒りを表出してしまったエピソードをば
しばざき幹男に政治や自民党に対する不満を怒りとして表現できたらいいのに・・・
そんなことをボンヤリと考えながら 力なく階段を下りていった
そしてしばざき幹男に近づいていった
今思えば 半分無意識に 半分はわざと 近づいていった
しばざき幹男が満面の営業スマイルで私にパンフレットを差し出してきた
私は思わず両手を挙げ 「絶対に受け取らないポーズ」を取った
これが 思わずしてしまった行動のその1
しばざき幹男はくるりと背を向けた
もうひとりの女性も私にパンフレットを渡すのをあきらめたようだった
私は通り過ぎる
何事もなかったかのように
1歩 2歩 3歩 4歩 5歩
突然 何かがこみ上げた
そして 口から何かが出た
「ざけんなよテメエ!」みたいなことを脳の言語野は表現したかったようだが
たぶん表出されたのは 言葉というより まるで野生動物のような 叫び声だった
これが 思わずしてしまった行動のその2
そしてこれが 怒りの表出のエピソード
固く閉じられたCのバルブを
Aの力(のつもり)を使って少しずつ慎重にゆるめていくと
突然怒りの蒸気圧の激しい力が伝わってきて
あわててバルブを締める
そんな感じ
まあ 下手糞ではあるけど 文章として 出した
胸ぐらをつかんで殴りかかるよりは多分よっぽどマシなんだろうとは思う
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