ボランティア報告

石巻は寒かった。
寒さを想定し、かなり着こんでいたのだけれど、
風が強くて飛ばされそうになることもあった。
そんな中、2箇所の仮設住宅を訪問。
ずっとピースボートのサポートを受けながらの活動
だった。
ピースボートのメンバーは10~20代前半の若者ばかり。
津波の被害を受けて営業を休止している料亭の2階を
借りて、打ち合わせをしたり、各自の寝袋で寝たり
している。
トイレは外に仮設のものを設置し、お風呂は近くの老人
ホームのものを週に何度か借りているとのこと。
私たちはホテルでの宿泊だったのだけど、それを言う
のがはばかられるほどの環境。
何人もの若者がここで暮らしている。
事務局の何人かは長期間滞在しているが、それ以外の人は、
殆どが1週間の滞在のようだ。
来ているのは大学生だったり、フリーターだったり。
ボランティアに来たくて来ている子もいれば、することが
ないから来たという子や、安く暮らせるから(東京からの
移動も含めて千円らしい)という子も。
様々な人が一緒に生活し、事務局メンバーが熱く語りかける
様子は一種独特な雰囲気がある。
事務局の特に女の子の中には、ふと顔を見ると死んだような
目をしている子もいて、気になった。
本当にここにいたくて、いるんだろうかと。
ただ、ここには一緒に活動をする仲間がいる。その中に自分
の居場所を求めている面もあるのかな、と思う。
訪問した2ヶ所の仮設住宅には何百という世帯が暮らしている。
1軒1軒訪問して回るのだけど、喜んで家に上げてくれる人も
いれば、新聞だけ受け取って、すぐにドアを閉める人もいる。
きっと喜んで家に上げてくれる人は社交的で、誰が訪問しても
話すことができるだろう。
仮設住宅の中で知り合いを増やしていくこともきっとできる。
心配なのは、そうではない人。
特に一人暮らしのお年寄りは心配になる。
ボランティアの訪問は、1つの仮設住宅に対して1週間に一度。
どれほど効果があるかは分からない。
だけれど、何もしないよりはいい。
活動をしているメンバーが話し相手になることで、1週間の中の
わずかな時間であっても、ほっと一息ついてくれればいいと思う。

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