週に1回でもブログを書き続けるのは案外難しい。
今日もネタがない。
ネタ探しにネットサーフィンをしていて、ふと、
「あすなろ先生」のことを思い出した。
あすなろ先生は僕の浪人生時代の恩師である。
といっても、直接お会いしたことはなく、
参考書などの著作とのお付き合いでしかないのだが。
こんなエピソードが書いてあったのを覚えている。
「ピーナッツを食べることは難しいことではない。
だが毎日食べ続けることは難しい。
嘘だと思うなら、この後ピーナッツを一袋、買って帰るといい。
そしてそれを、一日半粒ずつ、毎日食べ続けるといい。
もしそれを一年間続けることができたなら、
君はきっと志望校に合格することができるだろう。」
私がこう言うと、結構な数の人がピーナッツを一袋、買って帰るのだ。
そしてある人は、面倒くさいからと食べることをやめてしまい、
ある人は、こんなことで合格なんてできるものかとピーナッツの袋を捨ててしまい、
ある人は、ピーナッツの存在すら忘れてしまう。
理由は様々だけれど、ピーナッツを食べ続けられないという点では同じなのだ。
ピーナッツを食べ続けることができる人は、ほんの少ししかいないのだ。
こんなような話だったと思う。
継続の重要性を説いているようにも思えるし、
もっと深い意味が含まれているようにも思える。
「あすなろ先生」で検索してもほとんどヒットしない。
本名、渡辺次男。愛称「なべつぐ」。予備校の数学講師(当時)。消息不明。
「なべつぐ先生」が正しく、「あすなろ」は生徒の愛称だった。
記憶力には自信があったのに、案外といいかげんなものだ。
「大学に入ったら受験数学は忘れろ」みたいなことも言ってたっけ。
記憶の風化するにまかせるのは現在の自分らしさでもあるが、
お世話になった記憶と検索でのヒット数とがあまりにアンバランスでショックなので、
少しだけ頑張ってここに書き留めておくことにした。