自己を語る語彙

今日のタイトルは石川良子さんの著書「ひきこもりの〈ゴール〉」から拝借しています。
十数年前、大学4年生のとき、
僕はなんだかとっても(心が)病んでいて、
就活も院試も投げ出し、電話線も引っこ抜き、
誰にも会わずに2~3週間暗い部屋でただただじっとしていました。
望んでいたようないなかったような精神科の初受診。
大学の保健センターでの診断は「抑うつ状態」でした。
「うつ病」というようなはっきりした病名ではありませんでした。
曖昧耐性がとても低かった(今でも低い?!)僕は、
自己を語る語彙が曖昧なのはとても気持ちが悪く、
しっくりとくる言葉を探して慣れない分野の本を読みあさりました。
「ひきこもり」という言葉はまだ一般的ではなく、
「スチューデント・アパシー」だとか「退却神経症」だとかいう言葉はあって、
それを「借り物」にして自己を語っていました(主に自分向けですが)。
斎藤環さんの著書「社会的ひきこもり」に出会ったとき、まさしくこれだ!と思いました。
僕を理解してくれない(ように感じた)両親に送りつけたほどでした。
自分は一体何者か?という疑問が魔法のように解けた気がしました。
要は、自己を語る語彙を見つけた(気がした)だけだったんですけどね。
それからは大手を振って(?)ひきこもりました。
経済的事情で実家に帰らなければならないという現実にも抗いました。
現実ですから抗いきれませんでしたけれど。
実家近くの病院に入院、ということで妥協(??)しました。
病名を確定しなければ治療方針が立たない、という病院の方針で、
4人の医者に診断してもらいました。
某大学の名誉教授から「気分変調症」という新たな語彙を頂戴しました。
確かな語彙を得たのに気分はなんだかビミョーでした。
ホントのトコロは曖昧にしておきたかったのかもしれません。
「ニート」を自己を語る語彙にはしたくありませんでした。
なんだかいやな感じだったからです。
ウダウダと書いてきましたが、一言でいうと「ご都合主義」ですね。
「発達障害近縁圏」っていうのを、新たな「自己を語る語彙」のように感じ、
昨日のかなりんブログにトラックバックしようと思ったのですが、
なんだか僕の最初のブログにトラックバックしちゃったみたいです。
一言でいうと「振り出しに戻る」
葛藤能力をもっと育てて リスタート です。
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