メトロマンチック

先日のブログで、
男Nに「405は地下鉄が好きだよね」と言われた。
確かにそうだ。
一人暮らしを始めてからの大半以上は、
地下鉄沿線に住んでいる。
地下鉄の魅力。
それは地上にある景色や季節感をもなく、
時間の感覚も時としてわからず、
ただ無機質な駅構内やひたすらに暗黙を走る電車や
押し黙る人の流れが好きだった。
地下鉄が意味する深層心理はどんなものかはわからないけど、
地下鉄には何か惹かれる魅力がある。
でも最近は、地下にも景色があるように感じ始めた。
同じ地下でも繁華街や郊外では雰囲気は異なるし、
繁華街でも銀座や新宿、六本木辺りでも色が違う。
もちろん、その場所にいるからという意識が働くものの、
何もそこがただ無機質なわけではなかった。
地下はきっと、
地上には出し切れない人間の想いやその土地の裏姿が詰まって
マグマまではいかないにしても、
パワーを持っているのかもしれない。
地下鉄のドアに写る自分の顔は、
地上の景色を行く電車にはないものを見せる。
きっと、地下鉄が好きなのはそんな人間のパワーなるものを
重ねているからかもしれない。
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