広がれ!サポートの輪

  昨日は猛暑のなかを朝から歩き回った。
知り合いのデザイナーMさんと一緒に、幡ヶ谷と
高田の馬場にある作業所を2軒訪問したのである。
 Mさんから、彼女が制作するオリジナルバッグの
材料となるTシャツ糸をつくってくれるところを
探してほしいとの依頼を受けたのは、まだ夏の初めの
頃だった。彼女とはそれまでに1回しか会ったことが
ないのだが、迸る泉のような才気を感じさせる
魅力的な若い女性だった。
 私は、何よりも「やろうと思う」と「やる」の間に
立ちはだかる高く分厚い障壁を、軽々と飛び越えていく
人が好きである。そしてそれが「軽々と」と見えても、
全くそうではないことも知っている。だから彼女から
頼まれたとき、力になりたいと思ったのである。
 彼女は古着のTシャツを細く切り裂いて繋ぎ、糸の
ようにして編んだバッグをつくろうとしていた。だが
その糸を安定してつくってくれるところが見つからずに
困っていた。私は知っている作業所に声をかけてみる
ことを約束し、実行した。具体的にするまでには
2か月近くを要したが、何人かの方々の協力を得て
その約束を果たすことができた。
 幡ヶ谷の作業所に辿り着いたのは、渋谷区内の
作業所連絡会で就労部会の委員長をしておられる
ワークセンターひかわのN所長の尽力のお陰である。
私が持ち込んだ仕様書に実際的な注意点を付け加えて
区内の所属作業所にメールで回してくださった。
そこで手を挙げてくれたのが、優れた手工芸品を
多く作っているM工房である。昨日Mさんと訪ね、
快諾して頂いた。
 もう一か所の高田の馬場にある発達障害者作業所
Nカフェを紹介してくれたのは、会員のKカウンセラー
である。こちらの方も良い返事が得られ、Mさんの
バッグは増産が見込めることになった。作業所の方も
将来Mさんのバッグで安定した仕事を獲得できる
かもしれない。そうなればわざわざ同行してくれた
Kカウンセラーともども、猛暑のなかを歩いた甲斐も
あったというものだ。
 そういえば、Mさんを紹介してくれたのは、
このブログにもたびたび登場する介護センター
「ラベンダーの丘」のT社長である。彼もまた
「やろうと思う」と「やる」の間を「軽々と」
飛び越えていく人である。T社長には私も長年
サポートをして頂いている。「サポートの輪」は
こうして広がっていくのである。
※今月から「かなりんブログ」は
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