いよいよ終盤に近づきつつあるキャリアサポーター養成講座ですが、第19回の2月11日は、場所を渋谷区女性センターに移してグループファシリテーションの実習を行いました。第16回で体験した構成エンカウンターグループを基に、「各メンバーが一つずつワークを考えてきてそのファシリテーションを行う」というのがテーマでした。持ち時間はシェアリングも入れて1人20分。それぞれがいろいろと工夫を凝らしたワークを持ち合い、ファシリテーションの楽しさと難しさをともに実感しながら、課題に取り組みました。いつもより時間を延長して5時間の長丁場でしたが、皆が積極的に参加して意見や感想が活発に飛び交い、一段と成長ぶりがうかがえる講座でした。
先陣はテルちゃん。「愛称と好きなところを織り込んだ自己紹介」。主なねらいは、「普段の社会的な顔を捨て、素直な自分を表現すること」。これでみんなリラックスできました。
次はジュンちゃん。「自己イメージと他者イメージ」。自分が捉えている自分と他者からの印象を比較して表にしました。着想の面白さが光るワークでした。
3番目のマサコさんは、小物を利用しての「ステキなあなた」。手のひらに載るくらいの小さな物をその人のステキだと思うところを伝えながら渡していくというもので、実はこれ、忙しくて用意できなかった彼女の即興ワーク。それにしては「他者へのストローク」というねらいがはっきりしたいいワークでした。
4人目のセッちゃんのワークは、「鏡に映してみよう!」。2人1組で一方が鏡になり、相手の動作を真似るというもの。生活習慣の違いが出たり、男性と女性の動作の差にとまどったり、思いがけない発見のあるワークでした。
休憩を挟んで5番目はタバちゃん。題して「イエィ!ワーク」。何か一言の後片手を挙げて「イエィ!」と叫ぶ」という他愛のないものでしたが、これがやってみると結構気持ちがすっきりして癖になりそうなワークでした。今度是非広々とした戸外でやりたいと思いました。
6番目はハセちゃん。「肩もみし合おう」という今日初めての身体接触ワーク。「男女は別々に」という配慮もあり、身体接触が苦手という人でも抵抗なくできたようです。「肩もみ」という行為のイメージも手伝って、相手から伝わる思いを素直に受け入れる体験になりました。
しんがりはタッキー。「無視とおおむ返しと横取りのワーク」。相手が自分のことを話していても無視したり、おおむ返しだけで対したり、話を横取りしてしまうという、ロールプレイとしてはかなり難しいものでした。1人2分間というのが長かったこと!途中で泣き出しそうになる人もいました。特に「無視」は難しかったですね。だけどみんなが悪戦苦闘するなかで、1人タバちゃんの「話の横取り」は名人芸。漫才はだしでした。こういうマイナス感情を味わうワークも意味があります。やり方をもうひと工夫すると、タバちゃんの一人舞台にならずに済んだかもしれません。
そんなわけで、今日は私もメンバーの一人になって、十分楽しませてもらいました。いつもこんな授業だったら楽でいいのにな♪